第九伝説 その8 ヴォーン・ウィリアムズの9番 | 気楽じい～の蓼科偶感
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一撃でアンサンブルを立て直す達人たち | 気楽じい～の蓼科偶感
2013年4月18日（木） オーケストラの中央奥にデンと控え、ここといった要所や曲のクライマックスには必ず顔を出して音楽を大いに盛り上げ、引き締める。時として、指揮者よりも確実に、一撃でアンサンブルを立て直すことが出来る。それは優れたティンパニー奏者による離れ業である。まさにオーケストラの花形といえる。昔から優れたオーケストラには優れた名物ティンパニー奏者がいた。その打音をきくだけで、どこの楽団のだれそれと解るという。打音の強弱だけでなく、たとえば少し早く鳴らすとオケの音が固く聞こえ、ほんの少し遅らせると全体に柔らかく聞こえる、というように合わせ方一つで、オーケストラの音色が変ってしまうほどであって、さらに好みや癖によっても奏者に相当の違いが出て然りだと思う。彼らをソロティンパニストと呼ぶ。 カラヤン全盛時のベルリン・フィルに優秀なティンパニ奏者がいた。ヴェルナー・テーリヒェンとオスワルト
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