「ト音記号」は、音楽の仕事をしていればほとんど空気のように当たり前の存在。音楽の授業で習う関係上、楽譜が読めなくても目にしたことがある音楽記号ではないかと思います。そんな身近な存在「ト音記号」ですが、そもそもどういう意味? なんであの形? と疑問が湧いてきます。今回はト音記号の意味、成り立ち、正しい書き方から大作曲家たちの手書きのト音記号コレクションまで、ト音記号を徹底解剖していきます!
カリフォルニア大学サンディエゴ校博士課程修了、PhD。専門はアメリカ実験音楽、20-21世紀音楽。著書に『アメリカ実験音楽は民族音楽だった』(フィルムアート、2005... 「現代音楽」はいつまで続くのか、と私自身も数十年前の学生時代に疑問に思ったことがあります。いま聴いている音楽が現代音楽だとすると、21世紀になった時には何と呼ばれるのだろうか、と。 21世紀になったら、その時が現代になるので、20世紀の音楽はもう古くなって別の名前になっているのだろうか、それとも21世紀までずっと現代音楽が続くのだろうかと疑問を抱くとともに、いったいそれはいつまで続くのだろうかと不安にも思ったのでした。 ですから、この質問はある意味で当然出てくるものではないかと思います。そしてすでに21世紀も四半世紀が経とうかという時期になっていますが、いまだにやはり20世紀の音楽は「現代音楽」と呼ばれ、「現代音楽」と
子どものころに聴いていたのに、その後何十年もの間その存在を忘れてしまっていたレコードのことを、何かの拍子に突然思い出すことがありますね。たいていその場合は自分が持っていたのではなく、誰かの家で聴いたとか、そういう状況が多いと思います。 先日国内盤のCDがうちに届いた『Sweet Blossom Dearie』は無性に懐かしかったです。たぶんぼくの母が持っていたのではないかな。1967年の作品ですが、その時期にぼくが聴いていたロック、ソウル、ブルーズなどとはだいぶ違うソフトなジャズにもかかわらず、なぜか印象に深く残っているレコードです。 ブロサム・ディアリーは比較的音数の少ないピアノを弾きながら声量のない、若干子どもっぽい高めの声で歌います。そう書くとあまり魅力がなさそうですね。でも、逆です。聴いているうちにどんどん引き込まれていく、とてもヒップな雰囲気を持っています。 アルバムはロンドンの
元オリンピアンで研究者の町田樹さんらによる「エチュードプロジェクト」。許諾も使用料も必要なく、誰でも自由に滑れるフィギュアスケート作品を——という画期的かつ斬新な世界初の試みは、2023年7月1日、YouTubeで作品が公開されるやいなや、あっという間に話題となりました。 前編ではプロジェクトの概要をご紹介しましたが、後編は作品や制作過程などについて、より詳しくお話を伺いました。 ——「私のお父さん」(イタリアの作曲家ジャコモ・プッチーニのオペラ《ジャンニ・スキッキ》のなかで歌われるアリア)を口笛とハープで演奏するという発想はどこから生まれたのでしょうか。 町田 実はこの作品、スヌーピーの短編アニメーション映画『She’s a Good Skate, Charlie Brown(邦題「スヌーピーのスケートレッスン」)』にインスピレーションを受けているんです。Apple TVなどで有料視聴で
——小幡さんは、幼少期からずっとハープを学ばれていたのでしょうか? 小幡 実は、私も呂武くんと同じくヴァイオリンを先に習い始めました。幼稚園の頃に桐朋学園の音楽教室でヴァイオリンを始めて、ハープは中学1年から。母がハープ奏者で、家に楽器があったので自然な流れで弾き始めました。ヴァイオリンは伴奏者がいないと音楽として完成しない部分がありますが、ハープはピアノなどと同じで、ひとりで演奏できます。ハープを選んだのは、そこに魅力を感じたからかもしれません。 町田 ハープの音の魅力はどんなところですか? 小幡 やはり、グリッサンド(伊glissando/音階的な走句を滑るように急速に奏すること)でしょうか。弦の上に指を滑らせるハープならではの奏法で、スケール(音階)だけでなく、ペダルを使うことでコード(和音)のグリッサンドも演奏できるところが魅力ですね。 町田 グリッサンド奏法にはとても幻想的な響き
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