2008年07月29日 雑誌を作っていたころ(49) (4) カテゴリ:カテゴリ未分類 相馬さんのこと できたての悠々社に、新しいスタッフが加わった。相馬健二さん。60過ぎのベテラン編集者である。 もともとは美術出版社にいて、技法書などをたくさん作り、やがて独立して編集プロダクション「たちぬい企画」を開業。平凡社などの仕事を請け負っていて、ぼくも遊びに行ったことがある。青人社時代にも何回かお世話になった。 その相馬さんが、編集プロダクションを畳み、フリーランスとして仕事を手伝いたいという。早速、進行中のVICSムックに加わってもらうことにした。3つの取材チームが撮影した写真を仕分け、セレクトして入稿の準備をする仕事だ。 だが、どうも様子がおかしい。何日か経って、別のスタッフから話があった。 「昨日、1日中机の上を引っかき回していましたよ。整理した写真が見つからないと言って、みんなの机の上ま
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