今回もまたベートーヴェンの交響曲全集。ひと昔前はやれ交響曲を聴くとなるとマーラーかチャイコフスキーかショスタコーヴィチかドヴォルザークかといういわゆる派手で聴き応えする作曲者ばかり選んでましたが歳を重ねるに連れ趣向が変化、今はベートーヴェンやモーツァルト、ハイドンというオーソドックスな王道路線に回帰。この歳になってようやく古典時代以前の音楽の良さが分かってきましたよ。というわけで今回ひと通り聴いたのはスペイン古楽界の巨匠ジョルジュ・サヴァール (Jordi Savall) とル・コンセール・デ・ナシオン (Le Concert des Nations) による前半と後半に分かれて発売された全集。ちなみに自分はサヴァールのファンなのでこのリリース情報を知ったときはサヴァールも遂にベートーヴェンの交響曲全集に手を出すようになったか、と感慨深く思ったものです(謎の上から目線で申し訳ない)。 さて