シネマヴェーラの中島貞夫特集で初めて見た『現代やくざ 血桜三兄弟』(昭和46年11月封切・東映)がとっても面白かった! 思わず2回見に行ってしまった! 前々からかっこいいとは思っていたけれども、それにしても小池朝雄のなんとかっこいいこと! 実にいい役者だなア! とにかくも「!」を連発せずにはいられないくらいにかっこいい! と、、頭のなかが小池朝雄のことでいっぱいになっていたところで、ふと思い出したのだった。小池朝雄の一周忌の追悼本に戸板康二の文章が収録(再録)されていたことを! 小池朝雄『断想』(小池朝雄文集編集委員委員会編集・発行、非売品、1986年3月23日)。全73ページの小冊子で、「断想」のロゴ入りの白い封筒に入れられている。シンプルな造本で、口絵2枚(昭和37年劇団雲創立公演「真夏の夜の夢」のボトム/昭和36年文学座「ジュリアス・シーザー」のブルータス)のあと、1「この役・あの役