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ブックマーク / www.dwc.doshisha.ac.jp (3)

  • 中島みゆきの『糸』をめぐって

    吉海 直人(日語日文学科 特任教授) 私は中島みゆきの熱烈なファンではありませんが、「縦の糸はあなた、横の糸は私」という歌詞は記憶に残っています。男女を縦糸と横糸に見立てて、その糸から布が織り出されるというのは、男女が協力して何かを成し遂げるということなのでしょう。これは特別な男女の一回きりのことなのでしょうか、それとも普遍的な男女の営みなのでしょうか。そう考えると、この歌を歌うのに一番ふさわしいのは、結婚式ではないかと思えてきました。いわゆる見えない一の赤い糸とはちょっと違いますが。 そこで『糸』という曲について調べてみたところ、面白いエピソードが見つかりました。それは天理教が信者向けに発行している「天理時報」の1992年4月12日号に、 この度の、中山善司様、はるえ様のご結婚式に合わせて、ようぼく歌手・中島みゆきさんが作詞・作曲した歌『糸』。披露宴では真柱が自ら歌われた。 と書か

    中島みゆきの『糸』をめぐって
  • 「春はあけぼの」を読み解く

    吉海 直人(日語日文学科 教授) みなさん、『枕草子』には伝統的な日の四季折々の自然美や風物が鏤(ちりば)められていると思っていませんか。実はそれこそが誤解というか大きな間違いなのです。だってそうでしょう、春の風物としては「梅・鶯・桜・霞」などをあげるのが一般的ではないですか。『枕草子』にはそれが不在なのです。逆に清少納言が提起している「あけぼの」など、春を代表する景物ではありませんし、まして美意識にもあてはまりません。 それにもかかわらず、みなさんはそれを平安朝貴族の美意識として受けとっている恐れがあります。それが高校で学んだ成果だとしたら、それこそ学校教育の弊害ということになりかねません。 そこで考えていただきたいのは、仮に「あけぼの」が春の景物として当時認められていたとしたら、清少納言はごく当たり前のことを提示していることになります。それでは宮廷で評価・称讃されるはずはありませ

    「春はあけぼの」を読み解く
  • 「春はあけぼの」を読み解く|表象文化学部|教員によるコラム|同志社女子大学

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