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ブックマーク / www.newsweekjapan.jp/akane (3)

  • 国内唯一の地質時代名「チバニアン」の成り立ちと意義

    命名のきっかけとなり、ゴールデンスパイクが設置された「千葉セクション」(市原市田淵) jkunami-iStock <ゴールデンスパイクが打ち込まれるのは、地質時代の境界および層序を地球上で最も観察・研究しやすい1カ所のみ。市原市にある地層「千葉セクション」がその場所に選ばれた。なぜ房総半島だったのか> 46億年の地球の歴史を、誕生から現在まで117に分けた「地質時代」。2020年1月には日の地名が初めて採用されて「チバニアン(千葉時代)」と命名されました。 21日には、きっかけとなった千葉県養老渓谷にある地層「千葉セクション」(市原市田淵)に、「国際標準模式地」(GSSP)と認定されたことを示す円形のプレート「ゴールデンスパイク」が設置され、国際的に重要な地層であることが改めて確認されました。 世界各地には、短い間で形態が変わった生物の化石など、時代の境目となる情報が多く残っている地層

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  • あくびをする動物──ヒト、ライオン、ジュゴン──と謎だらけの「あくびの科学」

    <あくびの原因として最も支持されているのが「脳冷却仮説」だが、鳥羽水族館でジュゴンのあくびが確認されたことで「呼吸を伴う必要はない」という説が浮上した。あくびは一体何のために行われるのか> あくびは、眠いときや寝起き、退屈なとき、極度にストレスがかかる場合などに起こります。ぼんやりとした状態から覚醒に向かう時に出やすいと言われていますが、発生の原因や生物学的意義は未だによく分かっていません。 近年はヒトだけでなく、動物のあくびを研究することで新たな見地を得ようとしています。最新の研究から「あくびの科学」を解説します。 「温まった脳を冷やす」説が有力 あくびは、思いがけない時に起こる「ゆっくりと大きく口を開けて深く息を吸い、口の大きさが最大に達した後に短く空気を吐き出して口を閉じる」動作です。あくびをすると、同時に顔面や身体が伸展したり、涙を流したりすることもあります。 あくびの動作は、間脳

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  • AI鑑定はアート界の救世主か? ルーベンス作品の真贋論争から考える

    <ルーベンス作とされてきた英ナショナル・ギャラリーの「サムソンとデリラ」をAIで分析したところ、「91.78%の確率で物ではない」という結果に> 先月末、英国の国立美術館にあたる「ナショナル・ギャラリー」が所有する10億円の絵画が、AIによって偽物と判定されました。はたして、AIはアートの真贋の謎を解決する切り札となるのでしょうか。 問題の絵画は、17世紀のバロック時代の代表的な画家ピーテル・パウル・ルーベンス作とされる「サムソンとデリラ」です。 ルーベンスは「王の画家にして、画家の王」とも呼ばれ、世界で最も成功した画家と言われています。宮廷画家としてイタリアのマントヴァ、スペイン、ネーデルランドなどで活躍し、ヨーロッパ各地の他の宮廷や教会からも絵画の注文が殺到しました。生前に莫大な富を得て、死後も美術史に残る作品を描いた画家として評価され続けています。 いっぽう、「サムソンとデリラ」は

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