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ブックマーク / www.premiumcyzo.com (5)

  • “集団自決”、教科書問題、差別発言……『ハクソー・リッジ』はなぜ炎上? 語られざる“沖縄戦”の真実と闇

    ――沖縄戦のむごたらしい戦闘シーンが登場するアメリカ映画『ハクソー・リッジ』。6月より日でも公開されているが、予告編で“沖縄戦”という言葉が出てこないことなどから、一部で物議を醸した。やはり、沖縄戦は取り扱いが難しい題材なのか――。戦中の実態や戦後の論点を整理しつつ、改めてあの激戦を考えてみたい。 『ハクソー・リッジ』のポスター。「沖縄戦」という言葉は見当たらないが……。(c) Cosmos Filmed Entertainment Pty Ltd 2016 メル・ギブソンが10年ぶりにメガホンをとり、2017年のアカデミー賞2部門を受賞したアメリカ映画『ハクソー・リッジ』。日でも6月より全国300館規模で公開されるや、熾烈な戦場で自らの命を賭して負傷兵を救う主人公の姿に、多くの感動の声が寄せられた。 しかしこの大作、一方では抗議や批判の的にもなった。というのも、そもそも“ハクソー・リ

    “集団自決”、教科書問題、差別発言……『ハクソー・リッジ』はなぜ炎上? 語られざる“沖縄戦”の真実と闇
  • 【磯部涼/川崎】競輪狂いが叫ぶドヤ街の歌

    有数の工業都市・川崎はさまざまな顔を持っている。ギラつく繁華街、多文化コミュニティ、ラップ・シーン――。俊鋭の音楽ライター・磯部涼が、その地の知られざる風景をレポートし、ひいては現代ニッポンのダークサイドとその中の光を描出するルポルタージュ。 川崎競輪の場内で紫煙をくゆらす、フォーク・シンガーの友川カズキ。 そこは、ネズミ色の世界だった。川崎駅の東口を出て、通称・市役所通りを1キロほど行くと川崎競輪場にたどり着く。エントランスは平日の昼間だというのにごった返している上、誰もが一様にくすんだ服を着ており、見分けがつかない。「こっちこっち!」。そのとき、よく通る声で呼び止められた。振り向くと、ネズミの群れの中に野犬のような鋭い目つきの男が立っている。 「ここにはよく来るのかって? くだらないこと聞かないでよ」。異形のフォーク・シンガーとして、そして、ギャンブラーとして知られる友川カズキは、

    【磯部涼/川崎】競輪狂いが叫ぶドヤ街の歌
  • 庵野秀明はジブリの後継者になれない?写真資料は数千枚以上!押井守監督的アニメ写真論

    ――政府も後押しするほど、多彩な表現でさまざまな作品が作られ続けている日のアニメ。その中で、現実世界に近いくらい写実的なアニメーションというジャンルを切り開いたのは、押井守といえるだろう。この度、実写映画を手がけた押井氏は、写真というメディアをどうとらえ、使ってきたのか? アニメーションと写真の関係性について聞いた。 押井守氏。 好きな写真家について尋ねると、押井守はアンリ・カルティエ=ブレッソン(2004年に没したフランスの写真家)の名を挙げた。禁欲的にデザインされた画面の中に、一瞬の時間が切り取られたその絵は、彼が生み出す映画にも通じる。押井氏はアニメーションの世界にレイアウトという概念を持ち込んだ先駆者だ。それまで作画や動画のリズムを優先して生み出されてきたアニメに実写映画のようなレンズを持ち込み、キャラクター主体のアニメから世界観を主体にした新たな表現を獲得した。そんな押井氏と写

    庵野秀明はジブリの後継者になれない?写真資料は数千枚以上!押井守監督的アニメ写真論
  • 版元も取次ももはや諦め気味?困難極める書店チェーンの経営事情

    ――アマゾンの席巻や電子書籍の普及で、格的に書店の経営状況がヤバいことになっている、とはここ数年言われ続けてきた。そこにきて消費税増税で、この春夏も閉店・廃業を余儀なくされる書店の数は激増。紙媒体ではなかなか突っ込んで取り上げられないこの危機的状況を、現場の声を交えてレポートしたい。 ↑画像をクリックすると拡大します。 今、稿を読んでいる人は、誌をどちらで手にしたのだろうか。店舗型書店、オンライン書店、コンビニなどが考えられるが、「店舗で購入した」という人の数を聞くのは少々怖い。その数字に書店業界の深刻さが生々しく表れていそうだからだ。 もっとも、店舗で買おうにも近所に書店がないという声もあるかもしれない。昨今、街の書店がかなりのハイペースで姿を消している。1990年代後半から街の書店が姿を消している背景には、経営者の高齢化や後継者不足による転廃業、売り上げが伸び悩む中での競合の激化

    版元も取次ももはや諦め気味?困難極める書店チェーンの経営事情
  • 出版流通を揺るがす”終わりの始まり”…取次化する巨人・アマゾンにすり寄る出版社たち【1】取次再編

    田中達治『どすこい 出版流通』(ポット出版) アマゾンと出版社との直取引がここ1年で拡大している。その背景にあるのが、楽天ほか、大手出版社や大日印刷による業界第3位の取次・大阪屋を救うための出資だ。競合相手の楽天の傘下に入る予定の大阪屋とは日上陸以来の取引先だが、同社との決別を視野に入れ、自らの取次機能を強化しようと急ピッチで直取引の物流網を整備し始めている。これはアマゾンが粛々と事業を拡大するというレベルを超え、出版流通を大きく揺るがす”終わりの始まり”なのである。 ここで少し、出版界の流通事情について説明が必要だろう。そもそも出版界は、出版社(製)、取次(卸)、書店(販)の3者が、1冊1冊の書籍・雑誌の売上をレベニューシェアするかたちで売上を分け合っている。大昔は三位一体などという言葉を使ってこの3者の強い関係性を表現していた。また、この3者による流通ルートを”正常ルート”などと呼

    出版流通を揺るがす”終わりの始まり”…取次化する巨人・アマゾンにすり寄る出版社たち【1】取次再編
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