タンザニア、キルワのインド洋を望むフスニ・クブワ宮殿跡。14世紀のスルタンが暮らした頃は100以上の部屋があった。(ALAMY/ACI) タンザニア沿岸から約2キロ離れたキルワ・キシワニの島には、見事な遺跡群が密集している。サンゴ石を使った宮殿や大モスクの跡は、この小島が東アフリカにおける金交易の拠点だった時代の名残だ。 中世に栄えたキルワは、スワヒリ海岸と呼ばれる沿岸に並ぶ交易都市群の中心だった。「スワヒリ」は「沿岸に住む者」を意味するアラビア語に由来し、今ではこの一帯で使われる言語の名称にもなっている。
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