デイリーポータルZ編集部のある東京大森の近くに立会川という川がある。 コンクリートで護岸され、大部分が暗渠となっている典型的な都市河川なのだが、流れている水の多くは、この川の水ではないというのだ。 なんでも東京駅付近の地下水が流れているらしい。 (工藤 考浩) 水中の駅 千葉と横須賀を結ぶ「総武・横須賀線」という鉄道路線がある。 この路線は東京駅とその前後が地下トンネルになっている。 そのトンネルが、地下水の影響で大変なことになっているらしい。 その大変なことになっている地下水を、わざわざパイプラインを引いて、立会川に流しているというのだ。 地下水上昇問題 東京駅は、もともと海に近いこともあり、地下水位が相対的に高く、地下水上昇によるホームの浮上問題にさらされている。 特に地下総武線ホームは、丸の内側ロータリー直下にあり、上に建物などの構造物がない(地下水浮力による地下駅部分の浮き上がりを