東京ヤクルトスワローズでリリーフやクローザーとして活躍し、その後MLBでも成功した投手のトニー・バーネット。6月、米国のスポーツジャーナリストによる、バーネットの野球人生を追ったノンフィクションが刊行された。これに際し、英紙「ガーディアン」が著者のアーロン・フィッシュマンにインタビューしている。 夢を追って、日本へ 2015年、日本球史に残る瞬間を目撃した明治神宮球場は、興奮に沸き立っていた。クライマックスシリーズで、東京ヤクルトスワローズが宿敵・読売ジャイアンツを下したのだ。 両チームは数十年にわたり東京を拠点としてきたが、それ以外に共通点はほとんどない。ジャイアンツがニューヨーク・ヤンキースにも比される日本球界の古豪であるのに対し、スワローズは長年、勝率5割前後に甘んじていた。 雪辱を果たしたスワローズは、日本シリーズへと駒を進めた。これを祝う選手たちのなかに、スワローズのクローザーで