不安定な世界情勢が続くなか、日本はアメリカの庇護から抜け出しアジア太平洋地域の舵取りをしようとしている。だが国内問題を無視したまま軍拡に力を入れ続けても、日本政府は泥沼にはまるだけだと中国紙が指摘する。 日本は2022年、20年ぶりに国際観艦式を開催した。アジア太平洋地域に向けて、日本が地域防衛を担える国であるという強力なシグナルを送るのが目的だった。ロシアによるウクライナ侵攻、台湾を狙う中国、そして不安定な北朝鮮情勢で緊張が増すなか、この地域の安全保障の枠組みは根本的な見直しが迫られている。 事実、日本は自国防衛力の増強と防衛予算の倍増、アジア太平洋の安全保障に向けた一層の重責を担う方向へと舵を切っている。首相の岸田文雄は、ロシアのウクライナ侵攻が「ヨーロッパにとどまらず、アジアにおいても国際秩序を揺るがし、世界は岐路に立たされている」と発言した。 加えて北朝鮮の弾道ミサイル発射は激増し