修学旅行で京都や奈良、あるいは東北の寺社を回ったけれど、ちっともその良さが分からなかった──。そんな人は多いのではないか。それでも、大人になってたまに出張で京都に行ったりすると、「空き時間に寺社を訪ねてみようか」という考えがチラリとよぎるが、「見てもどうせ分からないだろう」と、結局、喫茶店でどんよりとした時を過ごしてしまう──。そんな人もまた多いのではないか。筆者がまさにそうだった。 このほど、建築専門誌「日経アーキテクチュア」では、『旅行が楽しくなる 日本遺産巡礼 東日本編』『同西日本編』の2冊を発刊した。両書は、そんな“修学旅行トラウマ”を抱える人にこそ読んでほしい古建築ガイドである。 今、この原稿を書いているのは、書籍のイラスト担当の宮沢である。日経ビジネス・オンラインでは、「必須ワードで知る東京大改造の行方」や「先取り!『建築の祭典』の楽しみ方」というコラムを寄稿させていただいた。
