タグ

映画に関するfutoshi0417のブックマーク (52)

  • 核ミサイルが降る日、日本人は誰と何を食べたいか

    押井:その最後の晩餐のシーン、観た人みんながそれを語るんだよね。ミサイルのシーンがすごいとか、軍事衝突のシーンがすごいとか、そういうことよりも、普通の家の、最後の晩餐の話になる。私の周辺では少なくともそう。ある種の名シーンだと思うんだよね。 僕も子どもたちが無邪気なのが泣けて……ぐっと来ました。 押井:そしてフランキー堺が最後に絶叫っていうか、泣きながらセリフを言うんだよ。「かあちゃんに別荘を建ててやるんだ!」とか「娘(※冴子)にすごく派手な結婚式を挙げさせるんだ!」とかね。いちばん覚えてるのは「息子を大学にやるんだ!」っていうセリフ。それは間違いないと思う。 そこだけ改めて観てみましょうか。 「やい! 原爆でも水爆でも来てみやがれ! 俺たちの幸せに指一差させねぇから! 俺たちは生きてんだチキショウ! チューリップの花が咲くのを見て、俺は楽しむんだ! 母ちゃんには別荘を建ててやんだ。冴子

    核ミサイルが降る日、日本人は誰と何を食べたいか
  • 映画は「時代の不安」のタイムカプセルだ

    押井監督お久しぶりです。 押井:お久しぶり。 前回は「仕事に必要なことはすべて映画で学べる」がテーマ(単行はこちら)でした。今回のテーマは「映画歴史観を学ぶ」ということなんですが。 押井:なるほど。 押井監督は以前「文化歴史の忘却装置だ」とおっしゃっていましたね。 押井:うん、言葉をもうちょっと補足すれば「いま現在、文化歴史の忘却装置にしかなってない」っていう話なんだけどね。僕が主張したいのは、文化歴史の忘却装置であっていいのか? っていうことなんだよ。 あっていいのか。忘却装置ではいけないんでしょうか。 押井:「嫌な日常を忘れて、エンタメを楽しみたい」っていう気持ちはわかるよ。開放感を味わいたいとか、カタルシスを味わいたいとか、誰かの夢いっぱいの人生を追体験して、たどってみたいとか。それはもちろん映画の基的な機能だから。だけどそれだけになってしまって、浮き世のことを忘れる「忘

    映画は「時代の不安」のタイムカプセルだ
  • 芸能界屈指のダム愛好家 石原良純

    ダムや橋といった土木構造物の観光資源化に取り組む例が、全国に広がっている。「土木構造物が人を引き付ける魅力とは、そもそもどこにあるのか?」。芸能界屈指の「ダム好き」として知られる石原良純氏に、自らの原体験や考えを聞いた。 ──小学生時代の家族旅行で黒部ダム(富山県)を訪れたのが、興味を抱かれた端緒と伺いました。 石原 良純(いしはら・よしずみ) 1962年神奈川県生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業。俳優、気象予報士。ダムや橋、城、鉄道と時刻表、地図などを愛好。環境問題にも取り組む(写真:安川 千秋) 石原 トンネルを抜けると大自然の中に突然、巨大な構造物が現れて、強烈に驚いたことを今も覚えています。「これだけすごいものを人間が造ったのか…」と。 叔父(故石原裕次郎氏)が映画「黒部の太陽」に出演したご縁もあり、関電トンネルの難工事の話は、現地に行く前から聞いていました。大破砕帯に遭遇して毎秒何

    芸能界屈指のダム愛好家 石原良純
  • 第3回 東京ごはん映画祭

    まずは、映画を通して「人」と「」の つながりを楽しんで下さい。 そして、映画の後はおいしいごはんの時間をお過ごしください。 みなさんの“ちょっといいごはん”のために、 この14日間を送ります。

    第3回 東京ごはん映画祭
    futoshi0417
    futoshi0417 2012/09/26
    ごはん付き上映会や、ライブつき上映会も
  • 責任を取れない人に、黙っていただくには?:日経ビジネスオンライン

    宮崎駿曰く「自分で“失敗した”とは絶対言うな」 前回に引き続き「飛べ!フェニックス」がお題です。リーダーがみんなに大きなリスクという秘密を隠し通し、結果的に生還できたというストーリーから「ウソやペテンはダメだが、勝つためには嘘にならない詭弁は弄しても構わない。最終的に勝てばみんなハッピーなんだから」というお話でした。 押井:勝負は勝つためにやるんだから、勝たなきゃ意味がないんです。だから勝つためには詭弁だって使うんです。例えば作った映画の評判が良くなかったとしても、監督は「とんでもないものを作っちゃった」とは言うかもしれないけど、「失敗した」とは絶対に言ってはいけない。これは宮さん(宮崎駿)に習ったんです。「自分で“失敗した”って言うな、口が裂けても言っちゃダメ」って。 ははぁ。 押井:「わけがわかんない作品」と言われても「わからない奴のほうがバカなんだ」って言い続けるんです。そりゃ難解な

    責任を取れない人に、黙っていただくには?:日経ビジネスオンライン
    futoshi0417
    futoshi0417 2012/09/26
    タイトルになってる部分や組織のマネージメントのところの話は正しくもあるけど身も蓋もないような気もして・・・
  • 映画について - 北小路ゲバ子の恋

    あと2ヶ月ほど週90−100時間の調子で働けば、ささやかな栄誉が得られる。商業映画の制作サイドのニンゲンとして名前がクレジットされるというだけの話である。そのような些細なことと、毎週末休めるのとで、どちらが仕合わせかといえば、当然ながら後者であろう。私とて、自転車に乗って遠出をしたり、ラブプラスとかいうゲームをしたりしたいのである。まあ嘘だが。とはいえ、荻窪図書館の資料室にて新聞の縮刷版で政治家の死亡記事を読みあさったり、安コーヒー屋でを読んだり、青梅線の駅間をほっついたりするくらいの時間は得られるに越したことはない。 CM制作会社にいた頃、ポスプロ作業はそのほとんどをオムニバスジャパンでおこなった。ここのコンポジッターはCM以外に映画にも担ぎ出される。最近忙しいですか、ええ映画やってるんですよ、そのような会話の言葉は弾む。映画に関わることは映像を職業とする者にとっては栄誉である。こない

    映画について - 北小路ゲバ子の恋
  • 覚え違いタイトル集|レンタルショップ編 - 窪橋パラボラ

    元ネタ→ http://www.library.pref.fukui.jp/reference/mosikasite.html ◇◇◇◇◇ 映画、CDのタイトルがよくわからない、うろおぼえ。ツ○ヤのカウンターで出会った覚え違いしやすいタイトルなどをリストにしました。また、質問にお答えする際のTipsもまとめましたのでご参照ください。(5,6年前の情報です。ご了承ください) 注意事項: 扱っている商品の特性上、お客様は、身振り手振り、モノマネ、鼻歌を駆使して質問をされることがしばしばです。が、 ※決して笑わないでください。※ 一番恥ずかしいのはお客様ご自身であることを忘れないでください。そうまでして当店でお借りくださるお気持ちを、大切にしましょう。 一般的な質問の対処法 あいまいな質問のときには、新作かどうか(レンタル開始されているかどうか)を、まず確認してください。劇場上映とレンタル開始の

    覚え違いタイトル集|レンタルショップ編 - 窪橋パラボラ
    futoshi0417
    futoshi0417 2009/08/22
    ちょ、、バイトしてたころに戻りたい!/ガンダムかSWは確かに詳しい人いる・・・!
  • 田舎医者は三度ペンライトを回す「ディア・ドクター」 - スキルズ・トゥ・ペイ・ザ・¥

    「ディア・ドクター」を観ました(@109シネマズMM)。 山あいの小さな村で、一人の医師が突然失踪してしまう。村人たちに慕われ、絶対的な支持を得ていた医師は、一体何故、その村から消えなければならなかったのか?刑事たちは捜査を始めるが、そこには医師と一人の老人とが交わした、ある秘密の約束が浮かび上がってくるのだった。 描かれるストーリーは重層的で描かれている人物は多面的、という、こう記すと一見非常に実験的な映画のように思えますが、そこはキチンと整理され、正攻法の人間ドラマというか、久々に骨太な邦画、いや映画を観たなぁー、と嬉しくなりました。 人間という生き物は、普段、割といい加減に「善か悪か」「故に成すべきか成さぬべきか」という物事の判断しているというか、行い自体の判断基準は属する集団の倫理に基づき、そして多くの場合、そのとある集団の倫理という物は、もっと大きな集団(つまりは国とか宗教とか)

    田舎医者は三度ペンライトを回す「ディア・ドクター」 - スキルズ・トゥ・ペイ・ザ・¥
  • 細田守×笠原健治/『サマーウォーズ』対談/シネマぴあ

    『時をかける少女』で注目を集めた細田守監督の最新作『サマーウォーズ』は、ネット上の仮想都市OZを通じて世界を混乱に陥れる敵に、長野の旧家の大家族が立ち向かっていくエンタテイメント作品。そのOZを描く際に細田監督が参考としたのが、日最大級のソーシャル・ネットワーキング・サービスであるmixiだ。同社の社長でネットサービスの最先端をいく笠原健治社長と、アニメの最先端をいく細田監督の対談が実現した。 自らもmixiユーザーである細田監督が、OZに託したものとは?そして笠原社長と作には、長野に野球にIT、そしてお婆ちゃんと、 不思議と重なるキーワードがあった!? 笠原  『サマーウォーズ』、とても面白かったです。いろんな面白さがあったんですが、両極端なネットの超最先端と田舎の大家族が描かれていて、そこが非常に面白いなと思いました。ただやっぱりどうしても自分の仕事と言うか、普段携わっているネ

  • 「エフエム芸術道場」細田守×村上隆「サマーウォーズ」対談・採録 - 移転跡地

    2009年7月25日放送分。発言は一部を省略、簡略化しています。 ――ごぶさたしてます。 細田:村上さんと初めて会ってから、かれこれ8年の月日が流れ去りました。それ以前から一方的に村上さんのことは面白いなと思っていたんですが、いつのまにか、こんなラジオに出ることに。 ――別のインタヴューであれこれ訊きまして。「サマーウォーズ」の謎がだいぶ解けました。 細田:謎なんてありましたっけ。 ――ありましたよ。どうして家族なんだろうとか、このロケーションのリアリティは何なんだろうとか。 細田:それは読売新聞を読んでいただければわかることになったので。*註:7月29日朝刊に対談が掲載。 ――(「時をかける少女」の)DVDはだいぶ行きましたか。 細田:なんとか制作費を回収できまして。おかげで僕も「時をかける少女」はどうやって作ったか、みたいな話をしないですむようになりました。 ――それはどういうこと。

    「エフエム芸術道場」細田守×村上隆「サマーウォーズ」対談・採録 - 移転跡地
  • エヴァを壊すこと、鏡を割らないでいること――『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』へのメモ - 灰かぶり姫の灰皿

    Cut (カット) 2009年 08月号 [雑誌]出版社/メーカー: ロッキング・オン発売日: 2009/07/18メディア: 雑誌 ヱヴァンゲリヲン破を観てきた。いくつか簡単にメモしておきたい。苦しい仕事になったと思う。もちろん新しい物語的展開やエピソードの挿入はあって、それは旧作を引き継ぎながら超えていこうとする『ヱヴァンゲリヲン』の姿勢をよく示してもいるのだろう。でも、かえってそうした努力によって『エヴァンゲリオン』が呼び戻されてしまっている箇所があると感じる。今回の『破』では、基的に『エヴァンゲリオン』TVシリーズの第八話から拾九話までの内容が一のフィルムとしてまとめ直されていた。そのためにTV版のいくつかの放映回は姿を消しているし(たとえば第拾壱話「静止した闇の中で」や第拾参話「使徒、侵入」)、大きく圧縮されて映画の中に組み込まれた出来事もある(たとえば『破』の第8の使徒は落

  • http://d.hatena.ne.jp/samurai_kung_fu/20090716

  • 「ヱヴァ」は品川駅を出発しました(ネタバレなし): たけくまメモ

    昨日見てきましたよ「ヱヴァ」。最初は南町田にある109グランベリーモールで12時20分の回を見て、それから渋谷で用事を済ませて、帰りに歌舞伎町の新宿ミラノでもう一回見ました。グランベリーモールは八分程度の入りで少し心配しましたが、新宿ミラノは夜の回も超満員で、どちらの映画館でも終了時に拍手が出ました。グランベリーモールでは終わって駅に向かう途中で多摩美の教え子に出くわしたんですが、「先生、ヱヴァどうでしたか」と訊かれたものですから、 「旧作とは全然違う。確かに大筋は一緒だし『エヴァ』には違いないが、もう別作品と言っていい。前回の『序』であえてテレビ版の序盤そのままをなぞって見せたのは、これをやるための前振りだということがよくわかった。確かにこういう“リメイク”は見たことがない。テレビ版や旧劇場版も傑作だったけれども、今度の『ヱヴァ』がもしこのテンションのまま完結するようなら、おそらく50年

  • エヴァ(ヱヴァ)破見ました - 核と萌えの日々〜ライター大泉実成のたわごと

    みなさん、お元気でしょうか。僕はこのところとても元気にしております(なんか手紙みたいだけど)。というのも、なんというか今年は当たり年で、けいおんは面白かったし、春樹さんの新作1Q84もすげえ面白かったし(こういうベストセラーは普通一年ぐらいしてから買うんだけど、今回週刊現代さんに書評を書くということで送ってもらった。原稿は先先週ぐらいに載ったと思う)、さらに最近中国留学生腐女子に薦められて買った『鬼畜眼鏡』がなかなかのできばえで楽しませてもらっているし、そして、ああ、エヴァですよ。(ネタバレあるんで、困る人は読まないように) 店の同志が予約を取ってくれて、総員6名、行ってきましたエヴァ(ヱヴァ)破初日初回、あんまり楽しみで前日は夜中に何度も目が覚めたよ。で、朝7時に起きて、眠い目をこすりながら車で近くのシネコンヘ。待ち合わせ時間の20分前についてしまって、車の中で、フランスパンを包丁で切っ

    エヴァ(ヱヴァ)破見ました - 核と萌えの日々〜ライター大泉実成のたわごと
  • 新劇場版ヱヴァンゲリヲン:破の演出が神がかっている件 - 最終防衛ライン3

    って演出について書こうと思ったらまとめだけで力尽きました サブタイトルはEVANGELION:2.0 YOU CAN (NOT) ADVANCE. 破はテレビ版の第八話〜第拾九話の再編成ですが、序と違って同じところを探すのが難しいくらいに別物。もちろん大筋では大体あってるって感じなのですが。 とりあえず、ツインテ・眼鏡・ニーハイのマリ最強。 序は時間の都合なのかシリアス展開でしたが、破はシリアスとコミカルとバトルがバランス良く配分されていていました。そしてお色気分が多すぎです。いいぞもっとやれ。序以上に続きを見たい!と思わせる終わり方ですが、いつになるのやら&きちんとまとめてくれるのかが心配です。CGバリバリの仮説5号機や、その他動きまくる零号機、初号機、2号機達。バリエーション豊かな使徒。そして旧版を見ている人もあっと驚くような展開と、是非劇場で見て欲しい。もちろん、スタッフロール中に帰

    新劇場版ヱヴァンゲリヲン:破の演出が神がかっている件 - 最終防衛ライン3
  • 「泥を拭けよ、子供にそんな顔を見せるのか。さぁ、笑顔を見せろ」 〜第31回:グッドモーニング・バビロン!  GOOD MORNING BABILONIA:日経ビジネスオンライン

    2009年6月5日(金) 「泥を拭けよ、子供にそんな顔を見せるのか。さぁ、笑顔を見せろ」 〜第31回:グッドモーニング・バビロン!  GOOD MORNING BABILONIA 「笑ってるよ」 降旗 学 【プロフィール】 グッドモーニング・バビロン! 映画 イタリア イントレランス 1/8ページ それは10年ちょっと前のこと――。 長い下積み生活を経て、ようやく陽の当たる場所に書く機会を与えられるようになったモノ書きがいた。 彼は、後にとなる女性にこんなことを言った。 私は売れっ子になろうと思わない。なりたくてもなれないと思う。でも、書き続ける。それがになり、売れないまま古屋で埃をかぶっていたって構わない。もしかしたら20年後、あるいはもっと先、誰かが二束三文で売られているを手にとってぱらぱらとページをめくり、こんなふうに思ってくれるかもしれない。ふーん、××って

  • 「彼女に会ったんだ、ぼくの天使に」 〜第30回:愛の嵐 THE NIGHT PORTER:日経ビジネスオンライン

    2009年5月22日(金) 「彼女に会ったんだ、ぼくの天使に」 〜第30回:愛の嵐 THE NIGHT PORTER 「でも、彼女に訴えられる前に始末しないとね」 降旗 学 【プロフィール】 ウィーン ナチス 映画 戦犯 1/5ページ 舞台は1957年のウィーン。 マックスは、オペルホテルでナイトポーターを勤めている。夜勤玄関番と訳されるが、夜間専門のフロント係だ。演じているのは「ベニスに死す」や「遠すぎた橋」に出演のダーク・ボガード。 オペルホテルの造りは古く、一見したところでは正統なホテルだが、ここにはマックスと関わりのある人たちが客として投宿している。そのひとりが、有閑マダムとおぼしき中年女性。かつてはマックスと愛人関係にあった夫人だ。住居代わりに長逗留しているらしいが、夜更けに呼び出してはマックスを閉口させる。 「寒気がするの、マックス。風邪薬なんかじゃダメよ……、

  • 「あなたはホモですか? 質問に答えてください。あなたはオカマですか?」 〜第29回:フィラデルフィア:日経ビジネスオンライン

    2009年5月15日(金) 「あなたはホモですか? 質問に答えてください。あなたはオカマですか?」 〜第29回:フィラデルフィア 「わたしは偏見に負ける子を育てた覚えはないわ。堂々と戦いなさい」 降旗 学 【プロフィール】 弁護士 解雇 ゲイ AIDS UNAIDS 1/8ページ 世の中には、まっとうな社会生活を阻む不測の事態がいくつも潜んでいる。 回避できないアクシデントや不幸のひとつが、不意の病。あるいは事故だ。 それから失職、もしくは不当解雇。 そして、信用の失墜と社会的な“死”が、あなたの人生を狂わせるかもしれない。 私たちはいつ突然の事故に遭遇したり、治療薬も特効薬もない未知なる病を発症するかわからない。何の前触れもなく肩を叩かれ、失職の憂き目にあう人もいる。身に覚えがないのに痴漢に間違われるとか、何らかの事件への関与を疑われれば、それだけで社会的な地位や信用を

  • 「誰もが幸福だったあの時代は戻りません」 〜第28回:ミツバチのささやき:日経ビジネスオンライン

    2009年5月8日(金) 「誰もが幸福だったあの時代は戻りません」 〜第28回:ミツバチのささやき 「お友だちになれれば、いつでもお話ができる。目を閉じて呼びかけるの」 降旗 学 【プロフィール】 ミツバチのささやき スペイン 映画館 フランケンシュタイン 1/4ページ スペインのトスカーニャ地方にある小さな村に“巡回映画館”が訪れるのは冬のある日のことだ。人口400人にも満たない村の名前はオユエロス村。 「映画が来たよ、映画が来た。映画だ、映画だ」 村の子供たちは、まとわりつくようにトラックの周りに集まってはしゃぎまわる。 時代は1940年代初頭。内戦が終結して間もないスペインは、国全体が疲弊していた。娯楽のない時代なのだ。だから、誰もが巡回映画館を歓迎している。公民館で上映された映画は、ジェームズ・ホエール監督作品の「フランケンシュタイン」だ。 公民館には多くの村民が集

  • 「言葉には責任を持つべきだと思うが……、きみはどうもそのへんがいい加減だね」 〜第27回:ミッドナイト・ラン:日経ビジネスオンライン

    2009年5月1日(金) 「言葉には責任を持つべきだと思うが……、きみはどうもそのへんがいい加減だね」 〜第27回:ミッドナイト・ラン 「わかった。責任を持って言うぞ、黙れ」 降旗 学 【プロフィール】 ミッドナイト・ラン ロバート・デ・ニーロ 賞金稼ぎ 保釈金融 1/9ページ 黒い皮ジャンにジーンズというスタイルがトレードマークだ。 そして、いつも古い腕時計を気にしている。とんとん、と文字盤の上を指先で軽く叩いては耳に当て、秒針が動き出すのを確認する。事あるごとに、彼はそんな仕草を繰り返すのだ。 かつてはシカゴ市警の刑事。いまはロサンゼルスで“賞金稼ぎ”を生業にしている。 それが主人公ジャック・ウォルシュ。スパロウでもなければスレーターでもない。ジャック・ウォルシュだ。演じているのは名優ロバート・デ・ニーロ。 ジャックは、マスコーニ保釈金融という一風変わった消費者金融か