新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策で独自の路線を取り続けてきた日本とスウェーデン。当初、両国の対策は成功したかに見えていたが、ここへきて独自の対応のツケを払わされているようだ。スウェーデン、ルンド大学のアジア専門家が分析する。 新型コロナウイルス感染症の世界的流行で驚かされることのひとつが、国ごとに大きく異なる対応の差だ。ウイルスがほとんど知られていなかった2020年の初めであれば、そうした千差万別の対応があっても驚きはしない。だが、数多の研究論文が発表され、成功事例から学べるようになった今日、人々は統一的な対応を期待するものだろう。 だが、いまなおロックダウン(都市封鎖)といった一般化した戦略を拒み、独自戦略を貫こうとする2つの国がある。スウェーデンと日本だ。 2020年に両国が周辺国とは異なる独自の道を選んで初期の封じ込めに成功したとき、それは両国の優れた国民性のおかげと
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