米投資会社ブラックストーンのスティーブン・シュワルツマン最高経営責任者(CEO)は、人工知能(AI)ブームでデータセンターの建設が進むことで、産業界の電力網に過剰な負荷がかかる恐れがあると指摘した。 16日にメルボルンで開催されたアジア太平洋金融イノベーションシンポジウムで同氏は、AIインフラとなるデータセンターの建設ラッシュが起きていると指摘。「この分野に投じられつつある資金規模は驚くほどだ。これは今、世界中で起きている現象だ」とウェブキャストを通じて述べた。 2021年にデータセンター運営会社QTSを100億ドル(現在のレートで約1兆5400億円)で買収したブラックストーンは、重要なコンピューティングのニーズに対応する全米の大規模施設の開発に資金を提供している。 シュワルツマン氏はAIについても警鐘を鳴らした。AIでどんな問題が起きるかをほぼ全ての知人が懸念しており、業界の人たちが規制