Published 2024/05/02 07:03 (JST) Updated 2024/05/02 07:17 (JST) 明治天皇暗殺を計画したとして幸徳秋水ら社会主義者が弾圧された大逆事件で、死刑となった岡山県井原市出身の社会運動家森近運平の名誉を回復しようと市民団体が奔走している。来年10月には「大逆事件サミット」が同市で開催される。「森近運平を語る会」の事務局長田中啓さん(68)は「地元の市民が率先して真実を語り継がなければ」と意気込んだ。(共同通信=北野貴史) 岡山県職員だった森近は幸徳らと親交があり、日露戦争に対する非戦論を展開した。免官され帰郷した後は農業振興に携わっていたが、大逆罪で逮捕。地元の農民らは無実を訴えたが、1911年に処刑された。 サミットは、事件当事者の名誉回復を目指す各地の団体が交流する場として、2011年に始まり、来年は6回目。これまでに神戸市や幸徳の
