なぜかといえば、長年ソニー製品の取材を続けてきた筆者も初めて見る素材感、ひと目で分かる異なる世界観が、新しいパッケージからは見てとれたからだ。 実はWF-1000XM4のパッケージなどに使われている素材は「オリジナルブレンドマテリアル」と呼ばれる“ソニー独自の紙素材”だ。 確かに、世界的にはストローが紙素材に変わったり、買い物袋をエコバッグに変えたりといった形で、「石油由来のプラスチック」の使用を減らす脱プラの流れがクローズアップされている。 それでもなぜ、ソニーは手の込んだ素材開発をしてまで、紙素材のパッケージをつくったのか。 ソニーの開発担当者が語った「その理由」は、世界的な環境意識の潮流と、グローバルメーカーならではの課題が見え隠れするものだった。