南三陸「山内鮮魚店」高台に移転、食堂併設初日から盛況 営業再開し、大勢の客でにぎわう山内鮮魚店=10日午前、南三陸町志津川 東日本大震災で店舗や加工場が流失した宮城県南三陸町志津川の「山内鮮魚店」が10日、店舗を町内の高台に新築移転し、営業を再開した。地域おこしの旗振り役も担ってきた人気店とあって、復活を祝う大勢の客で初日からにぎわった。 店は志津川商工団地に新築し、面積約160平方メートル。鮮魚以外に精肉、野菜、総菜など幅広い商品を扱う。町内の飲食店が津波で多数流失したため食堂も併設した。 魚は近隣の魚市場や地元漁師から仕入れ、初日は志津川産のタコ、毛ガニ、気仙沼産のマグロ、石巻産のイカなどが並んだ。店内では、なじみ客同士が再会を喜び合う光景も見られた。 山内鮮魚店は1949年創業。鮮魚やかまぼこの店が並ぶ志津川中心部の通称「おさかな通り」に店を構え、鮮魚の販売のほか、水産加工品の