スタートわずか1ヵ月で「終了」宣言 8月1日、セブン&アイ・ホールディングスは、東京都内で会見を開き、同社系列独自のコード決済サービス「7pay」を、9月30日24時をもって「廃止」すると発表した。サービス開始直後の7月初旬に発生したハッキング被害対策にともない、サービスの再開発と立て直しが困難と判断してのことだ。 大手流通会社が鳴り物入りでスタートしたサービスとしては異例の早期終了となったが、この事件は、現在、急速に広がりつつあるモバイル決済全体にとって、どのような影響を与えるのだろうか? その打撃は、「モバイル決済への信頼の失墜」といった単純な話ではない、と筆者は考えている。むしろ、「別の問題」をあらわにしたのではないか。 それはいったい、何なのか──事件が風化してしまう前に、じっくり考えてみよう。 被害総額は3861万5473円 7月1日にサービスインした7payは、その直後にハッキ
![「7pay廃止」セブン&アイ自身が気づいていない「本当の痛手」(西田 宗千佳)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/c6a0767d60ebdb80fce173e4396019ba96316267/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fgendai-m.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2F7%2F4%2F1200m%2Fimg_7426211484fb5f5c550adfacdfe1a5eb46683.jpg)