「やってはいけない」を決めるメリット 「経営十戒」には、事業編と組織編があり、それぞれ5つずつの戒めが書かれている。事業編には、「顧客に迎合するビジネスをやってはならない」「競合を模倣するビジネスをやってはならない」などの戒めが書かれており、組織編には「特定の社員に頼るマネジメントをしてはならない」「個々人の情理を軽んじるマネジメントをしてはならない」などの戒めが書かれている。 戒律を設けるメリットは、「これだけはやってはいけない」ことが決まっているので、ゴルフでいうところの「OBゾーン」がハッキリする点だ。これさえやらなければ、あとは自由にやっていいというメッセージにもなる。子供を育てるとき、「嘘をついちゃダメ」「車道に飛び出しちゃダメだよ」「けんかしちゃダメ」など、ダメなことはダメと教えるのと同じだ。企業ごとにさまざまな特色で十戒を決めるのは面白いし、束になる軸になる。 「陰口を言って