大手コンビニエンスストアのローソンは28日、音楽ソフト販売のHMVジャパンを買収すると発表した。親会社の大和証券SMBCプリンシパル・インベストメンツから全株式を約18億円で買い取る予定。HMVはインターネットを通じた会員が多く、ローソンのエンターメディア事業と相乗効果があると判断した。 HMVは主要都市に店舗を展開してCDなどを販売しているが、ネットを通じた音楽ソフト販売が増えたこともあり、店舗での売り上げは低迷。大和証券SMBCプリンシパル・インベストメンツのもとで経営の合理化を進めてきた。ローソンは店舗での販売は続けるものの、ネット事業をより重視し、事業の立て直しを図ると見られる。 HMVをめぐっては一時、「TSUTAYA」を運営するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)が買収を検討していたが、買収額などで折り合えず、大和側が新たな買収先を探していた。