教員の質問に携帯電話で答える学生たち=中部大仮想キャンパスのイメージ。参加者が集い、模擬講義を受ける=南山大提供 幼いころからメールやインターネットによるコミュニケーションに親しんできた今の大学生や高校生に対応するため、大学は何ができるのか。中部大(愛知県春日井市)は携帯電話を使った講義を始め、南山大瀬戸キャンパス(同県瀬戸市)は学校を紹介する仮想空間を立ち上げる。少子化に直面する大学の模索が始まっている。 大学の講義に必要なものと言えばノートに筆記用具。中部大の行動科学の講義では、これに携帯電話が加わる。 「接続して質問に答えてください」。寺沢朝子教授の指示で、約100人の学生が一斉に自分の携帯電話を操作した。質問は「硬直化した組織に当てはまらないものは?」。学生の回答結果がリアルタイムでプロジェクターに映し出される。「意思決定が速い」が71人(70.3%)を占めた。「前回の復習で