沖縄の反基地集会が話題といえば話題だが、大手紙社説としては特に読むべき内容はない。 あまり言及されてないようだが、沖縄は140万人近い住民がおり、歴史文化的な統一性もある、というかなにより戦後米軍統治下27年の歴史もある。米国としては、この住民の潜在的な主権のようなものへの本能的ともいえる配慮がある。というか普通の州くらいの人口を抱えており、州に見える。 これに、台湾の2000万人が控えている。韓国も同様かもしれない。豪州がこれに続き、2000万人。まあ、このあたりの米国というものの、世界市民を守るという使命の感覚が日本や中国には理解できない。日本や中国は善政の王に従い従属ことが平和であり正義である。アジアでは社会主義・共産主義は、西欧のような市民感覚の上にではなく、アジア的帝国の臣民の上にできあがる。この端的な兆候は、市民の生存権への軽視でもある。