北海道大学大学院情報科学研究科の岡本淳准教授らの研究グループは、これまで複雑かつ高精度な装置を必要としていたホログラムメモリの記録・再生を、簡単な装置構成で実現することに成功した。同原理を用いることで、CDやDVD、Blu-ray disc(BD)などの従来の光ストレージ技術に比べ、数十倍の記録容量と数十倍の転送速度を、ほぼ同一サイズの光学システムで構築出来るようになる。 CDやDVD、BDといった光学メディアは、すべて同じ原理を基に実現されている。しかし、これらの技術は、波長などの兼ね合いからBDでほぼ限界に達していると言われており、その限界を打破する技術の1つとして注目されているのが、ホログラムメモリである。 ホログラムメモリはテラバイトを超える記録容量とGbpsを超す転送速度を達成できる光メモリ方式として研究が行われてきたが、ホログラムは2つの光で形成される干渉縞そのものであるため、