横浜市中区の横浜港本牧ふ頭で4月、船便コンテナから国の基準値(1時間あたり5マイクロ・シーベルト)を超える放射線量が検出された問題で、日本郵便は1日午前、コンテナ内の検査を始めた。 基準値を超えた荷物4個を特定し、このうち1個からは1時間あたり33マイクロ・シーベルトの放射線量が検出された。独立行政法人「放射線医学総合研究所」によると、短時間であれば人体への影響はほとんどないという。 検査に立ち会った日本原子力研究開発機構の職員が検出されたガンマ線を調べたところ、天然鉱石などに含まれる放射性物質「トリウム」に由来する可能性が高いことが分かった。 コンテナには、川崎東郵便局に集配された台湾行きの郵便小包約250個が入っており、4月11日から本牧ふ頭で保管。14日に原子力規制庁が測定した結果、1時間あたり最大15マイクロ・シーベルトの放射線量が検出された。