国民に何の得もない消費税増税が一部に根強く好まれるのは、国民全体への他罰感情が得られるからだ。 そういう人たちはきっと、国などの共同体に要望ばかりする人々や団体という存在(それが何者かは各人の思想により異なるだろう)を想定している。 さらに、自分は抑制的に生きているのにそいつらが国を食い物にしているのだと思い込んでいるため、消費税増税自体もそれを決めた国が悪いのではなく、その人々や団体の要望によるコストが生んだ結果だと考えているのだ。 だから、国民全体に消費税増税が課されることは、その国民全体に隠された彼らへの罰と考えうるため、自分が損を被るとわかっていてもそれ以上の小気味よいものとなるわけである。 つまり、国が要望ばかりするそいつらを罰してくれた!みたいな感情ね。また、巻き込まれて損を被った怒りについても国ではなく、そういった人々や団体に向かう。 そうなると、その人の中では普段から怒りを
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