在沖米空軍兵が少女を誘拐し、性的暴行をしたとして起訴された事件で、池田竹州副知事は27日、沖縄県庁を訪れた嘉手納基地第18航空団司令官のニコラス・エバンス准将と在沖米総領事のマシュー・ドルボ氏に「女性の人権をじゅうりんする重大かつ悪質なもので断じて許せず、強い怒りを覚える」と抗議した。エバンス氏は「心配をかけていることを遺憾に思う」と述べたが、事件概要や米兵の処分に関する具体的な説明はなく、謝罪の言葉もなかった。ドルボ氏は「コメントはない」とだけ語った。(政経部・嘉良謙太朗) 池田副知事は「在沖米軍の教育や管理体制が不十分」と批判。3月の起訴後も米側から県に連絡がなかったとして「再発防止の観点から問題だ」と訴えた。 その上でリバティー制度の外出制限措置をより厳格化するなど実効性のある再発防止策を講じるとともに、被害者への謝罪と適切な補償を遅延なく実施するよう求めた。 エバンス氏は起訴された