バチカン・ニュースが5日、報じたところによると、ドイツに住むユダヤ人の数が昨年とうとう10万台を割り、9万6000人となった。2006年には10万8000人だったから、ユダヤ人の数が1万2000人少なくなったことになる。多くはイスラエルに移住していった。 旧ソ連の解体後、多くのユダヤ人がドイツに移住し、その数も年々、増加傾向が続いてきたが、2006年をピークに減少傾向が出てきた。ユダヤ人口の減少の背景には、第一には、ユダヤ人社会の低出産率と高齢化がある。例えば、新生児の数は昨年226人で、死亡数は1557人だった。 それだけではない。1990年代、旧ソ連の解体、そこに住んでいた多数のユダヤ人がドイツに移住したが、ここにきて今度はドイツに住むユダヤ人がイスラエルに移住する傾向が出てきたのだ。イスラエル政府の積極的な移住政策もあるが、それ以上に反ユダヤ主義が席巻する欧州に危機感が高まっているこ