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bookとBookに関するgogatsu26のブックマーク (2,198)

  • いまひとたびの、森瑤子 ①

    森瑤子という作家がいた。1978年、38歳の時に書いた小説『情事』が第二回すばる文学賞を受賞。英国人と結婚し3女の母であった主婦は、まさに「彗星の如く」文壇デビューを果たし、芥川賞、直木賞候補にも選ばれ、15年間に100冊以上の小説やエッセイを上梓した。しかし、1993年初旬に胃癌が発覚、余命半年で、52歳の早過ぎる生涯を終えた。 彼女が活躍したのは80年代のバブル絶頂期、当時30代から40代の大人の女性向けに、夫婦の確執、女の自立、セクシュアリティといったテーマが描かれた。当時の華やかな名声にも関わらず、それから30年以上経った現在では、彼女の名前が表に出る機会は殆どない。私のように、ティーンエイジャーの時、母親の棚から勝手に拝借したり、大人の女性に憧れて背伸びをして、彼女のを読んだ現在40代の女性もそんなに多くはないはずだ。ましてや、30代以下の人は彼女の名前すら知らないであろう。

    いまひとたびの、森瑤子 ①
  • 1833夜 『日本の数学 西洋の数学』 村田全 − 松岡正剛の千夜千冊

    先週、小耳に挟んだのだが、リカルド・コッキとユリア・ザゴルイチェンコが引退するらしい。いや、もう引退したのかもしれない。ショウダンス界のスターコンビだ。とびきりのダンスを見せてきた。何度、堪能させてくれたことか。とくにロシア出身のユリアのタンゴやルンバやキレッキレッの創作ダンスが逸品だった。溜息が出た。 ぼくはダンスの業界に詳しくないが、あることが気になって5年に一度という程度だけれど、できるだけトップクラスのダンスを見るようにしてきた。あることというのは、父が「日もダンスとケーキがうまくなったな」と言ったことである。昭和37年(1963)くらいのことだと憶う。何かの拍子にポツンとそう言ったのだ。 それまで中川三郎の社交ダンス、中野ブラザーズのタップダンス、あるいは日劇ダンシングチームのダンサーなどが代表していたところへ、おそらくは《ウェストサイド・ストーリー》の影響だろうと思うのだが、

  • 1832夜 『数学 : パターンの科学』 キース・デブリン − 松岡正剛の千夜千冊

    先週、小耳に挟んだのだが、リカルド・コッキとユリア・ザゴルイチェンコが引退するらしい。いや、もう引退したのかもしれない。ショウダンス界のスターコンビだ。とびきりのダンスを見せてきた。何度、堪能させてくれたことか。とくにロシア出身のユリアのタンゴやルンバやキレッキレッの創作ダンスが逸品だった。溜息が出た。 ぼくはダンスの業界に詳しくないが、あることが気になって5年に一度という程度だけれど、できるだけトップクラスのダンスを見るようにしてきた。あることというのは、父が「日もダンスとケーキがうまくなったな」と言ったことである。昭和37年(1963)くらいのことだと憶う。何かの拍子にポツンとそう言ったのだ。 それまで中川三郎の社交ダンス、中野ブラザーズのタップダンス、あるいは日劇ダンシングチームのダンサーなどが代表していたところへ、おそらくは《ウェストサイド・ストーリー》の影響だろうと思うのだが、

  • 1831夜 『数学する身体』 森田真生 − 松岡正剛の千夜千冊

    先週、小耳に挟んだのだが、リカルド・コッキとユリア・ザゴルイチェンコが引退するらしい。いや、もう引退したのかもしれない。ショウダンス界のスターコンビだ。とびきりのダンスを見せてきた。何度、堪能させてくれたことか。とくにロシア出身のユリアのタンゴやルンバやキレッキレッの創作ダンスが逸品だった。溜息が出た。 ぼくはダンスの業界に詳しくないが、あることが気になって5年に一度という程度だけれど、できるだけトップクラスのダンスを見るようにしてきた。あることというのは、父が「日もダンスとケーキがうまくなったな」と言ったことである。昭和37年(1963)くらいのことだと憶う。何かの拍子にポツンとそう言ったのだ。 それまで中川三郎の社交ダンス、中野ブラザーズのタップダンス、あるいは日劇ダンシングチームのダンサーなどが代表していたところへ、おそらくは《ウェストサイド・ストーリー》の影響だろうと思うのだが、

  • 『裂けた岬 難破船長食人事件の真相』合田一道 | 幻冬舎

    生きるために仲間の屍をべた男は生還後、〈人〉の罪で投獄された……。事件後、半世紀の間沈黙を守り続けた男が、自ら背負った業と苦悩の半生を、ついに明かした迫真のドキュメント!

    『裂けた岬 難破船長食人事件の真相』合田一道 | 幻冬舎
  • https://www.amazon.co.jp/%E3%83%A9%E3%82%B8%E3%82%AA%E3%83%91%E3%83%BC%E3%82%BD%E3%83%8A%E3%83%AA%E3%83%86%E3%82%A3%E2%80%9522%E4%BA%BA%E3%81%AE%E3%82%AB%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%9E-%E8%BB%8D%E5%8F%B8-%E8%B2%9E%E5%89%87/dp/459402467X

    gogatsu26
    gogatsu26 2023/10/03
    “「ラジオ新時代キャンペーン」の企画で1998年に出版されました。全国の「民放連音声放送委員会」に加盟される94社から選ばれた22人のパーソナリティを、ノンフィクション作家・軍司貞則氏が紹介”
  • 1830夜 『セクシーな数学』 グレゴリー・J・チャインティン − 松岡正剛の千夜千冊

    先週、小耳に挟んだのだが、リカルド・コッキとユリア・ザゴルイチェンコが引退するらしい。いや、もう引退したのかもしれない。ショウダンス界のスターコンビだ。とびきりのダンスを見せてきた。何度、堪能させてくれたことか。とくにロシア出身のユリアのタンゴやルンバやキレッキレッの創作ダンスが逸品だった。溜息が出た。 ぼくはダンスの業界に詳しくないが、あることが気になって5年に一度という程度だけれど、できるだけトップクラスのダンスを見るようにしてきた。あることというのは、父が「日もダンスとケーキがうまくなったな」と言ったことである。昭和37年(1963)くらいのことだと憶う。何かの拍子にポツンとそう言ったのだ。 それまで中川三郎の社交ダンス、中野ブラザーズのタップダンス、あるいは日劇ダンシングチームのダンサーなどが代表していたところへ、おそらくは《ウェストサイド・ストーリー》の影響だろうと思うのだが、

  • ミューズの病跡学〈1〉音楽家篇

    出版社からのお取り寄せとなります。 入荷までにおよそ1~3週間程度かかります。 ※商品によっては、品切れ等で入手できない場合がございます。 出荷予定日とご注意事項 ※上記を必ずご確認ください 【出荷までの期間】 ■通常、およそ1~3週間程度 【ご注意事項】 ※必ずお読みください ◆上記期間よりも日数がかかる場合がございます。 ◆お届け日のご指定は承っておりません。 ◆品切れ・絶版等により入手できない場合がございます。 ◆品切れ・絶版等の確認に2週間以上かかる場合がございます。 ◆「帯」はお付けできない場合がございます。 ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。 ◆特に表記のない限り特典はありません。 ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。 ◆店舗受取サービスはご利用いただけません。 出版社内容情報 《内容》 歴史上の著名な音楽家の病跡をさぐり,その疾患が作品に与

    ミューズの病跡学〈1〉音楽家篇
    gogatsu26
    gogatsu26 2023/09/30
    “《内容》 歴史上の著名な音楽家の病跡をさぐり,その疾患が作品に与えたであろう影響を,現代医学から推察したユーモアあふれるエッセイ集”
  • Pratibhanusarini --- 九州インド哲学ブログ2 『ヨガ・ボディ』のカタカナ表記

    インド人名などのインド関係語彙のカタカナ表記に関しては,統一や正確な表記というのは,カタカナそのものの限界がありますし,また,原語の綴りに沿うのか,あるいは,実際の発音に近くするのかなど,どのように表記するのかについては幅があるので,一概に誤りとは言えません. 次のものは,「私ならこう書くだろう」というものです. 左が喜多氏のもの,右が私の提案.特に目に付くものだけ拾ってみました. 一部,欧米人の人名も含んでいます. 『ヨガ・ボディ』 喜多千草訳 p. v マリンソン→マランソン ブーネマン→ビューネマン ユジャスティク→ウジャスティック ギャビン→ゲイヴィン p. vi ラクスミ・タッタカルヤ→ラクシュミー・タターチャーリヤ シャーマ→シャルマー シャンカー→シャンカル p. 8 アヤンガー→アイヤンガール バネルジェ→バナジー/バネルジー p. 11 ヨガ・シャーラ→ヨーガ・シャーラー

    gogatsu26
    gogatsu26 2023/09/27
    “インド諸語の知識もなしにヨーガの研究書を,普通の英語本を訳すように日本人が訳すとどうなるか,という実験の場としては,様々なヴァリエーションの過誤を提示してくれているという点で,興味深い訳本です.”
  • SNSで“必要以上に”叩いてしまう人たちの危うさ - 週刊アスキー

    もちろん、感じ方や考え方は人それぞれ異なるものだ。だから私も、自分の意見だけが正しいなどと主張する気は毛頭ない。それどころか、目の前で次々と展開されるいろいろな出来事について、なにかを断言できる自信すらない。しかしそれでも危険だと感じざるを得ない人はいて、そのひとつが「行きすぎた正義感」を振りかざすタイプだ。 たとえば、なにかを“やらかした”人がいたとき、「許しがたい」「けしからん」とSNSで“必要以上に”叩いたりする人などがそれにあたる。根底にあるのは、「あの人は間違っているから、糾弾されなければならない」というような考え方なのだろう。だが、それは間違っていると私は思う。 そもそも、基的に人間は間違ったり失敗したりする生き物なのだ。最初から当事者に悪意があったというなら話は別かもしれないが、よかれと思って行った行動や言動が、振り返ってみれば間違いだったということは、誰にでも起こりうるの

    SNSで“必要以上に”叩いてしまう人たちの危うさ - 週刊アスキー
    gogatsu26
    gogatsu26 2023/09/21
    “『世界はなぜ地獄になるのか』(橘 玲 著、小学館新書)”
  • https://www.amazon.co.jp/dp/4140887087/

    gogatsu26
    gogatsu26 2023/09/21
    “ストラスブール大学神学部出身の神学者”
  • GHQが廃止した小学生用の礼法教科書が重版(4刷)。解説は動物行動学研究家の竹内久美子氏。

    『国民礼法』は武家の礼法である小笠原流礼法を取り入れた正統なものであり、正しい日のお辞儀の仕方や、戦後教育が忌避してきた皇室・神社・国旗・国歌に対する礼法を、新鮮な感覚で学ぶことができる。 日戦争に負けた後、米国は日教育から軍国主義的・国家主義的思想を排除するという理由で、「修身」の授業を廃止させた。このとき、「修身」と共に消えた授業があった。「国民礼法」である。 戦時中、国民学校初等科の全学年で、修身教育の一環として「国民礼法」の授業が「修身」の時間に行われていた。書は三年生から六年生までの「国民礼法」の教科書を一冊にまとめたものである(一、二年生用の教科書は「コドモノシツケ」)。 この「国民礼法」には、戦前戦後、礼法を指導する立場にあった徳川義親侯爵(尾張徳川家当主)が関わっていた。徳川侯爵はお茶やお花などを習ったことはなく、その身についた礼法は、幼少期の母の厳しい躾による

    GHQが廃止した小学生用の礼法教科書が重版(4刷)。解説は動物行動学研究家の竹内久美子氏。
  • 0496夜 『フリーメーソン』 リュック・ヌフォンテーヌ − 松岡正剛の千夜千冊

    先週、小耳に挟んだのだが、リカルド・コッキとユリア・ザゴルイチェンコが引退するらしい。いや、もう引退したのかもしれない。ショウダンス界のスターコンビだ。とびきりのダンスを見せてきた。何度、堪能させてくれたことか。とくにロシア出身のユリアのタンゴやルンバやキレッキレッの創作ダンスが逸品だった。溜息が出た。 ぼくはダンスの業界に詳しくないが、あることが気になって5年に一度という程度だけれど、できるだけトップクラスのダンスを見るようにしてきた。あることというのは、父が「日もダンスとケーキがうまくなったな」と言ったことである。昭和37年(1963)くらいのことだと憶う。何かの拍子にポツンとそう言ったのだ。 それまで中川三郎の社交ダンス、中野ブラザーズのタップダンス、あるいは日劇ダンシングチームのダンサーなどが代表していたところへ、おそらくは《ウェストサイド・ストーリー》の影響だろうと思うのだが、

    gogatsu26
    gogatsu26 2023/08/06
    “本書でもしばしば注意書きが出てくるのだが、フリーメーソンは錬金術とも薔薇十字運動ともほとんど関係がなかった”
  • 【それを言ってはいけない!を言う】「データ分析失敗事例集」 を読んで - 学習する天然ニューラルネット

    はじめに 2023/08/03発売の「データ分析失敗事例集 ―失敗から学び、成功を手にする―」を知り合いのご厚意により頂いたので、読んでみたところ非常に面白かったので、感想をブログにまとめようと思います。 www.kyoritsu-pub.co.jp 全編通していい意味で社会性フィルターが外れていて、これを出版することは非常な苦労があったと察します。著者に敬意を評して、ブログでも特に配慮などはせずに感想を書いていこうと思います。(何か問題があったらコメント欄で教えてください。コメントは公開前に自分にメールが来るようになってます。) 書の概要 書ではデータ分析の失敗談を短編小説のように楽しむことができる。 技術的な話はあまりないが、一部の専門用語については基的な理解があると読みやすい。 例えば、BERT, 傾向スコア, Redshift, Tydyverseと聞いて、どういうものでど

    【それを言ってはいけない!を言う】「データ分析失敗事例集」 を読んで - 学習する天然ニューラルネット
    gogatsu26
    gogatsu26 2023/08/06
    “本書ではデータ分析の失敗談を短編小説のように楽しむことができる。 ”
  • 松本幸四郎が監修、「知っておきたい 歌舞伎 日本舞踊名曲一〇〇選」本日発売

    幸四郎が監修、「知っておきたい 歌舞伎 日舞踊名曲一〇〇選」日発売 2023年8月2日 16:00 195 5 ステージナタリー編集部

    松本幸四郎が監修、「知っておきたい 歌舞伎 日本舞踊名曲一〇〇選」本日発売
    gogatsu26
    gogatsu26 2023/08/04
    “著者には鈴木英一、竹内有一、阿部さとみ、前島美保、重藤暁と5人の研究者が名を連ねた。価格は税込3080円”
  • 超人の面白読書 29 大山恵佐著『努力と信念の世界人 星一評伝』続 - クロカル超人の面白半分日記 

    gogatsu26
    gogatsu26 2023/08/04
    “大山恵佐氏については日本教育新聞社社長以外に詳しい素性は分らない”
  • 0895夜 『モーセと一神教』 ジグムント・フロイト − 松岡正剛の千夜千冊

    先週、小耳に挟んだのだが、リカルド・コッキとユリア・ザゴルイチェンコが引退するらしい。いや、もう引退したのかもしれない。ショウダンス界のスターコンビだ。とびきりのダンスを見せてきた。何度、堪能させてくれたことか。とくにロシア出身のユリアのタンゴやルンバやキレッキレッの創作ダンスが逸品だった。溜息が出た。 ぼくはダンスの業界に詳しくないが、あることが気になって5年に一度という程度だけれど、できるだけトップクラスのダンスを見るようにしてきた。あることというのは、父が「日もダンスとケーキがうまくなったな」と言ったことである。昭和37年(1963)くらいのことだと憶う。何かの拍子にポツンとそう言ったのだ。 それまで中川三郎の社交ダンス、中野ブラザーズのタップダンス、あるいは日劇ダンシングチームのダンサーなどが代表していたところへ、おそらくは《ウェストサイド・ストーリー》の影響だろうと思うのだが、

    0895夜 『モーセと一神教』 ジグムント・フロイト − 松岡正剛の千夜千冊
    gogatsu26
    gogatsu26 2023/08/01
    “895夜 歴象篇 2003年11月21日”
  • 1829夜 『クィア神学の挑戦』 工藤万里江 − 松岡正剛の千夜千冊

    先週、小耳に挟んだのだが、リカルド・コッキとユリア・ザゴルイチェンコが引退するらしい。いや、もう引退したのかもしれない。ショウダンス界のスターコンビだ。とびきりのダンスを見せてきた。何度、堪能させてくれたことか。とくにロシア出身のユリアのタンゴやルンバやキレッキレッの創作ダンスが逸品だった。溜息が出た。 ぼくはダンスの業界に詳しくないが、あることが気になって5年に一度という程度だけれど、できるだけトップクラスのダンスを見るようにしてきた。あることというのは、父が「日もダンスとケーキがうまくなったな」と言ったことである。昭和37年(1963)くらいのことだと憶う。何かの拍子にポツンとそう言ったのだ。 それまで中川三郎の社交ダンス、中野ブラザーズのタップダンス、あるいは日劇ダンシングチームのダンサーなどが代表していたところへ、おそらくは《ウェストサイド・ストーリー》の影響だろうと思うのだが、

  • 『土偶を読むを読む』縄文研究の最前線を伝える、肝の据わったまたとない反論本 - HONZ

    作者: 望月 昭秀,小久保拓也,山田 康弘,佐々木 由香,山科 哲,白鳥兄弟,松井 実,金子 昭彦,吉田 泰幸,菅 豊 出版社: 文学通信 発売日: 2023/4/28 今やあまりお目にかかれない書籍が出た。書は、2021年4月に出版された竹倉史人『土偶を読む』(晶文社)への反論である。それも、明確な事実と論拠に基づいて真っ向からメッタ斬りにする、恐ろしく肝の据わった一冊だ。 まず、当時の『土偶を読む』現象をおさらいしよう。同書は刊行直後からNHKを中心とする各メディアで注目を集め、SNSでも紹介記事や書評が大きくバズり、脚光を浴びた。人類学者が独自の見識から打ち立てた「土偶の正体は縄文人の用植物」説をイコノロジー(図像解釈学)で次々に解き明かしていくその内容は劇的かつ鮮やかで、養老孟司氏を始めとする著名人らの好評も後押しし、半年で六刷のベストセラーとなる。 極めつきは第43回サント

    『土偶を読むを読む』縄文研究の最前線を伝える、肝の据わったまたとない反論本 - HONZ
  • 奇書『家畜人ヤプー』を読む

    既知の作品、過去のアーカイブを読み漁ることに意味はあるだろうか。 「ある」という人もいれば、「ない」という人もいるだろう。今回紹介する『家畜人ヤプー』という奇妙なSF小説などは、「ない」と答える人の多い作品ではないだろうか。 『家畜人ヤプー』は昭和時代に作られたSF小説で、日人が人間椅子や人間便器に改造され、白人らしき宇宙人に使役されている作品だ、三島由紀夫など同時代の文学者や知識人の間でよく知られていた……ぐらいはいまどきのネットユーザーなら即座に調べられるのではないかと思う。 だからといって、その『家畜人ヤプー』を実際に読んでみよう・読まなければならないと思い立って読む人は少ないのではないだろうか。 かく言う私も、同作品の名前はずっと前から知っていたけど、到底読む気にはなれなかった。 けれどもある人に「これは熊代さんが今読んでおくにふさわしいなので是非とも読んでください」と推薦され

    奇書『家畜人ヤプー』を読む