愛知県で91歳の認知症の男性が電車にはねられて死亡した事故の賠償責任が家族にあるかどうかが争われた裁判で、最高裁判所は男性の妻に賠償を命じた2審の判決を取り消し、JRの訴えを退ける判決を言い渡しました。判決の詳しい理由はまだ明らかになっていませんが、今回のケースでは家族に賠償の責任はないと判断したものとみられます。今回の裁判では高齢化が進む中、認知症の人が起こした事故の責任を家族がどこまで負うべきなのか、最高裁の判断が注目されていました。
京都地検が、心身に疾患がある高齢者や知的障害者で主に不起訴(起訴猶予)が想定される被疑者らの処分に関し、福祉支援について社会福祉士の助言を参考にする「入り口支援」が開始1年で25件行われ、ほぼ再犯が確認されていないことが分かった。 本来は福祉支援の対象者なのに社会で制度につながれず孤立を深め、万引きなど比較的軽い犯罪を繰り返す高齢者や障害者は多い。犯罪白書によると、2014年の刑務所に入る高齢者のうち再犯者は7割を超え、12年の法務省調査では、受刑中の知的障害者の入所回数は平均3・8回。 そのため京都地検は被疑者の起訴、不起訴などを決める刑事司法の入り口で、京都社会福祉士会の社会福祉士の意見を聞く取り組みを2014年8月に始めた。被疑者らが社会で適切な福祉支援を受ければ再犯に至らないと判断すれば、社会福祉士との面談を30分設定。社会福祉士は、保護者・支援者や住まい、仕事・生計の面で必要
印刷 「賠償金は、最も光の当たりにくい人たちのために役立てたい」と話す村木厚子さん=東京都千代田区 郵便不正事件で無罪判決が確定した村木厚子・厚生労働省元局長(56)=現内閣府政策統括官=が17日、国側が違法捜査の責任を認めて支払った賠償金を、社会福祉法人「南高愛隣会」(長崎県雲仙市)に寄付することを明らかにした。 同会は、刑務所を出所した知的障害者らの社会復帰を支援している。賠償金約3770万円から、弁護士費用を除く約3千万円を寄付する。村木さんは「国民の税金を、最も光が当たりにくい人々のために使いたい」と話している。 村木さんは無罪判決確定後の2010年12月、事件の真相を明らかにしたいと国などを相手取り、起訴による休職で失った給与や慰謝料など約4100万円の損害賠償を求めて提訴。国側は請求の大部分を認め、賠償金を支払った。 購読されている方は、続きをご覧いただけます関連リンク村
発達障害のある長男(当時4歳)を殺害し、長女(7歳)も首を絞めて殺そうとしたとして、殺人と殺人未遂の罪に問われた東京都内の無職女性被告(36)の裁判員裁判の判決が17日、東京地裁立川支部であった。 毛利晴光裁判長は「執拗で強い殺意があった」と述べ、懲役5年(求刑・懲役7年)の実刑判決を言い渡した。 判決で、毛利裁判長は「同情の余地はなくはないが、発達障害の程度や家庭環境をみると、自殺や心中をしなければならないほどではなく、考えや動機があまりにも身勝手。人命を軽く見るにもほどがある」とした。 判決によると、被告は、昨年1月12日午後1時頃、自宅で長男の首をひも状の布で絞めて殺害し、同日午前7時頃と午後2時頃に、当時6歳の長女の首も絞め、1か月のけがを負わせた。 公判は、被害者である長女への影響に配慮し、被告の実名は伏せて進められた。
捜査員が、夫に容疑がかかった経緯について筆談したノート 愛知県警が今年5月、覚せい剤の密売事件の捜査で、聴覚障害者の夫婦宅に手話通訳者を同行させず、筆談だけで3時間半、家宅捜索をした。尿検査の結果は陰性で、覚せい剤使用の疑いはなかった。刑事訴訟法上、今回の家宅捜索に違法性はないが、健聴者と同等になるよう捜査機関側に「合理的な配慮」を求める国際条約の精神から大きくずれていると、愛知県聴覚障害者協会は27日、県警に改善を申し入れた。 愛知県三河地方に住む聴覚障害者の夫婦の家に5月、県警の捜査員4人が突然訪れた。夫に対する覚せい剤取締法違反(使用)容疑の捜索令状を提示された。夫は不在で、妻が筆談で捜査員に尋ねた。 「本当のけいさつ?」 「われわれはクスリの取り締まり専門の刑事です。旦那(だんな)さんの車がみつばい場所に」 「手話通訳者来ていただけますか?証拠はあるの」 妻は筆談で再三
山梨県笛吹市の知的障害者授産施設「美咲園」の入所者に参院選で特定の候補者に投票するよう促したとして公選法違反(投票干渉)容疑で逮捕された同施設施設長、前島みき容疑者(49)が、投票した入所者10人に渡したメモの表と裏に「宮川典子」「八代英太」と書かれ、送迎した車など関係先から同様のメモ数十枚が県警に押収されていたことが捜査関係者への取材でわかった。 調べに対し、前島容疑者は容疑を認め、「選挙のたびにやっていた」と供述しているという。 県警は参院選の投開票翌日の12日、前島容疑者を6日に逮捕したと正式に発表した。発表によると、前島容疑者は5日午前10時半頃、入所者10人を期日前投票所の八代支所に車で連れて行き、選挙区、比例選いずれも特定候補者の氏名を記載したメモを手渡すなどして、投票に干渉した疑い。 同施設の理事は、前島容疑者の父で自民党県連副会長の前島茂松県議(笛吹市選挙区、当選9回)。ま
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