ネズミの銅像のレプリカ=レコードチャイナ提供ウサギの銅像のレプリカ=レコードチャイナ提供 1860年に英仏連合軍の略奪に遭った清朝の庭園「円明園」から海外に持ち出された十二支動物像のうち、ネズミとウサギの銅像の頭部が2月下旬にパリでオークション(競売)に出品されることになり、北京の弁護士85人がネット上で競売の中止と中国への返還を求める声明を発表するなど、中国で反発が強まっている。 銅像は世界的デザイナー、故イブ・サンローラン氏が所有していた。同氏が昨年6月死去し、遺産相続した人物がロンドンに本社を置くクリスティーズに出品した。 声明発起人の劉洋弁護士は「盗まれた文化財は国際法で返還が義務づけられている。競売にかけることは法的、道義的に認められない」と主張。競売が実施された場合はクリスティーズや売り主を訴えることを検討するという。 民間団体「中華海外流出文物救援基金」(本部・北京)