障がいがあるという理由から、可能性や目標を否定される人は少なくない。だが宇宙へ行きたいという夢を持つ人の希望となる実験が先日、アメリカで行われた。視覚や聴覚の障がいがある人、普段は車椅子で生活している人が、宇宙飛行士が訓練に使う無重力状態での検証に参加したのだという。そこで見えてきた可能性とは? 生まれて初めて自分の足で立った! 世界中を移動するエリック・イングラム(31)の生活には、車椅子が付き物だ。彼はスマート人工衛星部品の開発会社スカウトの最高経営責任者で、生まれつき関節異常を引き起こすまれな先天性難病「フリーマン・シェルドン症候群」を抱えている。宇宙飛行士になるのが夢だったが、2回応募していずれも門前払いされた。 しかし10月に行われた特別な飛行体験で、イングラムはいっさい物に触れることなく、宙に浮いて体をくるくる回した。そのとき彼が感じたのは、無重力状態が再現された環境では地上に
![無重力状態の実験で見えた「障がい者が優秀な宇宙飛行士になりうる可能性」 | 障がいは今や宇宙旅行を断念する理由にならない](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/e2d6a36f390052563c76c9e34e0392cff390cf0f/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fcourrier.jp%2Fmedia%2F2021%2F11%2F10010846%2FSCI-DISABLED-ASTRONAUTS-1-5-e1636441913993-1600x900.jpg)