本の著者が、自著を褒めまくる「著者自画自賛」のコーナー。第二回目は『核兵器』の著者、多田 将さんにご登場いただきます。人類史上最強の兵器と言われる核兵器、このテーマで執筆しようと思ったのは何故なのか? そして本書の読みどころは、どこにあるのか? 抑制の効いた筆致の中にも、著者の自信が伺えます。(HONZ編集部) 僕は、何事につけても、「最大」「最強」「究極」というものが好きです。そのため、子供の頃から一番興味があった軍事の分野で、人類史上最強の兵器である核兵器に魅入られたのは、当然のことと言えましょう。 そしてもうひとつ。僕は、物心ついたときから、世の中のあらゆるものに対して、それはどのような構造となっているのか、どのようにしてその動作をするのか、という原理的なものに深く興味を抱いて来ました。例えば戦闘機を見ても、「格好いい」と思うよりも先に、「どうやって動いているのか」という技術的な面に
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