1978年秋のパリサロンで、市販車として初のBMW M1が発表されて以降、Mシリーズは徐々にラインアップを拡充。バリエ豊富になった現行車のなかで、リーズナブルでありながら、もっとも刺激的なのが「BMW M2」だ。 BMWは、誘いかけが巧みだ。乗れば、多くの人を「クルマの運転って楽しい」という気持ちにさせてくれる。刺激の度合いが絶妙なので、アクセルを踏めば期待をわずかに超える力強さを体験できる。だから、より以上の刺激を求めてアクセルを踏み足してみたくなる。結果として、クルマが単なる移動手段ではなく快楽提供装置と化すわけだ。 ただ、刺激というのは繰り返されると慣れてしまう。そのあたりは、BMWとしても想定内であり刺激の度合いが増すモデルを用意している。BMWのサブブランドであるBMW MがラインアップしているMモデルはそういう位置づけにある。刺激の度合いの強弱は選択可能で、ここで紹介するM2は