リクルーティングからタレント・アクイジション(TA)へ 「HRテクノロジー」の中でも最も大きな領域の1つが、タレント・アクイジション(Talent Acquisition、有能な人材の獲得)である。 欧米企業の人事を取り巻く環境はここ数年で急速に変化している。たとえば10年前、採用部門の担当者と名刺交換をすると、その役職名は「リクルーティング××」が多かったが、5、6年前には「タレント・アクイジション××」へと名称が変わり、その役割も大きく変化した。空いたポジションに募集をかけて最適な人材を採用して配置するという受け身の前者に対して、後者は、自社のブランド力を高め、必要とするタレントを定義し、クラウド上にある膨大な情報に対して、さまざまな「HRテクノロジー」を駆使して、積極的にタレントにアプローチする。採用部門は、常に感度を高く持ち、状況に応じて採用プロセスを変えている。また、次々に登場す