フォトバンクで使うAIも、まずは保存された写真を効率よく整理するために使用する。AIが人物や場面ごとに「誕生日」や「旅行」など、キーワードごとに分類。ピンボケなどのミスショットや同じ場面構成の複数枚の写真をAIが判別し、残したい写真だけが残るようにサポートする。 また、サービスはまず日本国内向けに限定する。というのも、七五三や初詣、花見など、日本独特の文化を分類できるようにするためだ。「グーグルなど世界各地の画像を同時に解析しているタイプのAIでは、現地の細かい文化まで分類するのは難しい」(松崎氏)という。日本人のライフステージに合わせて写真を整理するツールになることを目指している。 写真事業とのシナジー効果も見込める 富士フイルム社内では、これまでの写真事業との相乗効果を期待する声もある。同社はデジタル化の進展に合わせ、アナログのフィルム写真のデジタル化を代行するサービスを行っている。フ