最後にブログを書いてからだいぶたちます。久しぶりにブログを更新します。 さて、近年の日本では、しばしば「少子高齢化」という言葉が口にのぼります。 しかし、藻谷浩介氏(『日本の地域力』、『デフレの正体』、『里山資本主義』など)が述べるように、この言葉によって示されている事態は必ずしも正確に理解されているとは言い難いようです。が、この点については、後日詳しく触れることとして、ここでは、さしあたり次の二つのことを指摘しておきたいと思います。 1)日本では、戦後、ある時期から出生数(births)(出生率ではなく、絶対値です)が急激に減少し、その後、第二のある時期から現在まで出生数は急激ではありませんが、徐々に減少してきました。ここで「ある時期」というのは、いわゆる団塊の世代の出生数がピークに達した1947年以降であり、その後、20年以上が経って団塊の世代が子供をもうけるようになったとき、出生数は