日本企業は、ものづくりは得意でも、価値づくりが苦手だという点を議論してきた。価値づくりができない最大の要因は、いくら優れたイノベーションでも、競合企業が比較的早い段階に同等の商品を導入し、過当競争になってしまう点にある。 結果的に、日本企業はイノベーションの初期段階では技術開発の先導役を果たしながらも、結局は価値づくりには結びつかない場合が多い。半導体、DVD関連、薄型テレビ、太陽電池など、すべて同じようなパターンを繰り返している。 近年、模倣されるまでの時間はさらに短縮されつつある。新しい技術や商品分野の開拓者になることも重要だが、同時に、競合企業に摸倣されることなく、安定的な価値づくりを可能にするためのマネジメントが求められている。 模倣を防ぐ「特許」と「組織能力」 ここでは、競合企業に模倣されず、持続的に企業の業績を支えてくれる技術とは何か、について考える。 これに関連して、近年、知
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