6月22日、最新リポートによると、世界の富裕層は景気後退下の2009年にも資産を拡大。写真は16日、都内ビジネス街で(2010年 ロイター/Yuriko Nakao) [ニューヨーク 22日 ロイター] メリルリンチとキャップジェミニがまとめた最新リポートによると、世界の富裕層は、過去数十年で最悪の景気後退(リセッション)に苦しんでいた昨年も、資産を拡大していたことが明らかになった。 昨年は株式市場の回復により、世界の富豪は17%増の1000万人に達したほか、資産総額は19%増の39兆ドルとなり、金融危機で失った損失をほぼ取り戻した。 バンク・オブ・アメリカBAC.Nのウェルスマネジメント部門の責任者であるサリー・クローチェック氏は「すでに顕著な回復の兆候が見られ、一部地域では資産の水準、増加ペースとも完全に07年の水準に戻っている」と述べた。 資産が最も顕著に拡大した地域は、08年に大き