「貧乏人の経済学」(アビジット・V・バナジー、エスター・デュフロ)読了。 絶望的な状況に対する唯一の希望は、丁寧な議論の積み重ねである。 貧乏人の経済学――もういちど貧困問題を根っこから考える 作者: アビジット・V・バナジー,エステル・デュフロ,山形浩生出版社/メーカー: みすず書房発売日: 2012/04/03メディア: 単行本購入: 20人 クリック: 943回この商品を含むブログ (58件) を見る とりあえずマイクロファイナンスを導入すれば、貧しい人々の生活はやがて改善する、というわけではないし、第三世界に蔓延る汚職を規制すれば、援助の効果はすぐさま上がる、という訳でもない。 自由市場に任せればいいのか、それとも援助を増やすべきなのか、は二択のように見えるが、どちらを取るべきかはケースバイケース。インプットとアウトプットの関係もわかっていない。だから、経験則を集めないといけない。