http://www.stls.frb.org/news/speeches/2007/04_16_07.html 主要テーマは、高齢化に象徴される人口構造の変化が、現状のグローバル貯蓄過剰(米国の経常収支赤字とその他の経済圏との経常黒字のバランスとでもいった事態、具体的には米国の赤字の半分を中国と日本の黒字、18%をヨーロッパで説明可能、残りは新興経済圏)をどう説明し、またこのグローバル貯蓄過剰の変化はどのタイミングで起きるかをも説明する。 プールの視点は、引退世代の増加で今後先進国や中国の人口構造の変化が始まる。このことと米国への資本流入や個人貯蓄率の低下とが密接に関連しているというもの。因果関係的には人口構造の変化が資本フローの動きや民間の貯蓄や投資に作用する。理論的にはライフサイクル仮説の適用になる。つまり若年層は子どもの養育のためにより消費をし、中年層は引退に備えて貯蓄をし、高齢層