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2011年2月14日のブックマーク (2件)

  • 長期金利上昇時の金融機関への打撃

    最近、長期金利の上昇がたびたびニュースとなっている。よくよく考えると、金利の上昇幅は“たった”0.1%、0.2%である。金利の上昇に一喜一憂するのではなく、“たった”0.1%、0.2%の上昇でも、ニュースにせざるを得ない状況に日が置かれてしまっているということを理解することが何よりも重要だ。 1%、2%でも金利が上昇すれば日はどうなってしまうのだろうか。ここまで国債の発行残高が膨らみ、金融機関が大量の国債を保有している現状を考えると、現在、1%台前半で推移する長期金利が“たった”2%台に乗っただけで大騒ぎとなるだろう。 債券と利回りの関係は逆であることから、金利が上昇すれば債券価格は下落する。当然、大量の国債を保有している金融機関は損失を生むことになる。「債務管理レポート2010」(P94)によると、2009年12月時点(速報)で国債発行残高682.7兆円のうち、銀行等254.1兆円(

    長期金利上昇時の金融機関への打撃
  • 地方銀行の過大な国債リスク

    井上さんの記事について、少し数字を補足しておきます。日銀の昨年9月の金融システムレポート(p.33)によれば、 大手行・地域銀行ともに、2009 年度以降、金利リスクが一段と蓄積される方向にある(図表 3-2-1)。全年限の金利が同時に 1%pt 上昇する場合を想定した金利リスク量(100bpv)は、2009 年度中に、大手行では 2,500 億円弱、地域銀行では 5,000 億円程度増加した。 となっており、図のようにグロスの金利リスクは大手行で4兆円、地方銀行で5兆円を超えています(ネットでは調達金利と相殺される)。邦銀の昨年度の業務純益は2兆9200億円なので、これはその3倍です。特に地銀では、自己資(Tier1)に対する金利リスクの比率が30%を超えており、長期金利が1%ポイント上がっただけで自己資が大きく浸されます。 特に問題なのは国債保有です。大手行は保有国債を短期化し、

    地方銀行の過大な国債リスク
    guerrillaichigo
    guerrillaichigo 2011/02/14
    景気が良くなれば自然に金利は上昇する。低金利を続けたいならば不況を続けることになる。景気回復の金利上昇で金融危機が起こるならば、もう出口はないということだろう。