中国による突然の防空識別圏の設定は日本と台湾との国際線にも影響を及ぼしています。 日本と台湾を結ぶ国際線は、これまで日本と台湾の管制当局にだけ国籍や目的地などが書かれたフライトプラン=飛行計画書を提出し、運航してきました。 ところが、中国が23日設定した防空識別圏は、尖閣諸島だけでなく、沖縄や台湾に近い空域にも張り出しているため、日本と台湾を結ぶ飛行ルートもそのエリアに含まれることになりました。 さらに、中国は、今回の設定に合わせて防空識別圏の中を飛行する航空機に対し、中国の外務省か航空当局にフライトプランを提出するよう通報しました。 こうした通報は、ICAO=国際民間航空機関が定めたルールに基づき各国に伝えられ、航空各社に対応を求めます。 このため日本航空と全日空は、台湾との間を結ぶ便について、中国の管制空域を飛行しないものの、念のため中国当局にもフライトプランの提出を始めました。 また