山形新幹線「つばさ」が2022年春に自由席を廃止し、全車指定席とします。指定席料金は値下げしますが、自由席利用者にとっては値上げとなります。概要を見てみましょう。 混雑が著しく 山形新幹線「つばさ」は東京~山形~新庄間を結ぶ列車です。東京~福島間はフル規格新幹線の東北新幹線を走り、福島~新庄間は在来線の奥羽線を走ります。新幹線と在来線とを直通運行する「新在直通」の草分けで、福島~新庄間は「ミニ新幹線」とも呼ばれています。 現在の「つばさ」はE3系7両編成で、うち2両が自由席。これについて、JR東日本は、2022年春に自由席を廃止し、全車指定席に変更すると発表しました。 JR東日本は「つばさ」全車指定席化の背景として、最繁忙期を中心に混雑が著しいことを挙げています。「自由席に座るために長時間並ぶ不便さ」「始発駅に近い方が座れるという不公平感」「当日まで席の確保が不確実」といった課題に対処する