マツダの働き方改革について書きたいと思う。あらかじめ断っておくが、マツダの働き方改革は、いわゆる総務・人事の領域の話ではない。それは徹底的にクルマづくりの話なのだ。 非常に重要なテーマでありながら、「働き方改革」という言葉は誤解されやすい。残業をなくすことだったり、有給休暇を消化することだったり、そうやって矮小化して、ただ人が楽になるだけの話にフォーカスすると働き方改革の本質が見えなくなる。 大手メディアを中心に、残念ながらわが国ではいまだに、搾取する大企業と搾取される労働者という対立軸でしか物事を見られない人がいる。しかし、実際に社会で働いている人なら知っているはずだ。ホントに仕事は苦役で、働かずに済むことが理想なのか? そんなことはないはずだ。多くの人は仕事を通じて社会貢献すること、尊敬されること、人間関係が生まれることにポジティブな喜びを感じているはずである。それが仕事の明るい側面な
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