【モスクワ=寺口亮一】北朝鮮が発射を予告する長距離弾道ミサイルについて、ロシアのロケット・宇宙専門家からは旧ソ連の弾道ミサイルやロケットに酷似しているとの見方が出ている。 タス通信は11日、「権威ある専門家」の話として、北朝鮮が公開した「銀河3」は、全長約30メートルの形状などから「ソ連の弾道ミサイルやそれを改良した人工衛星用ロケットを思い起こさせる」と伝えた。 ソ連の弾道ミサイルなどは、北朝鮮が今回の発射に利用するとみられる液体燃料「ヒドラジン」を利用していたとされる。この専門家は、過去の例などから、今回の北朝鮮のミサイルも、燃料注入完了から最大5日間、発射状態を保つことが可能との見方を示した。 ロシアにはヒドラジンを巡る苦い記憶がある。旧ソ連時代の1960年10月、バイコヌール宇宙基地(現カザフスタン)で弾道ミサイルが発射試験の直前に爆発し、火災や燃料のヒドラジンから発生した有毒ガスな
国際宇宙ステーション(ISS)に約5カ月間長期滞在する星出彰彦宇宙飛行士(43)が、7月15日にロシアのソユーズロケットでバイコヌール宇宙基地(カザフスタン)から打ち上げられる見通しになった。もともと5月末の予定だったが、地球帰還カプセルに問題が生じ、安全確認のため延期されていた。 星出さんは滞在中、大学生が作った小型人工衛星をISSから放出する世界初の実験などに取り組む。実用化できれば、衛星打ち上げ時の衝撃を避けられるため、設計が容易になる利点がある。この他、長期滞在者では初の船外活動も計画されている。【野田武】
@Kosmograd_JP ちなみに銀河2号の第1段エンジンと思われる写真。ノドンのエンジンの4基クラスター。この写真自体はイランが開発中のSimurgh(シムルグと読むのかな?)の物として公開されたものだけれども、恐らく銀河2号も同型の物を使っていると思われる。 http://t.co/iYOOS9bv 2012-04-08 22:08:47
北朝鮮が「人工衛星」と称する長距離弾道ミサイルを予告期間初日の12日に発射しなかったのはなぜか。 宇宙航空研究開発機構(JAXA)の的川泰宣名誉教授は「通常はミサイルに燃料を入れた翌日には発射する。燃料注入は11日で、12日の発射予定だったと考えるのが自然だ。何らかのトラブルがあったのではないか」と推測。「現段階で外部から技術的な原因を特定するのは難しいが、一般的には地上施設のアンテナの不具合だけで中止することもある」と話す。 北朝鮮の軍事情勢に詳しいジャーナリスト、恵谷(えや)治氏も「打ち上げ直前に問題が発見され延期となることは珍しくない。気象状況が問題なかったとすれば、機体に予期せぬトラブルが発生したとしか考えられない」との意見だ。 ロシアのインタファクス通信が「気象条件が整えば従来の計画通り14日に打ち上げられる」と伝えたことについては「打ち上げ期間を12日からと設定した以上、機会を
2012年04月12日 国家海洋局はこのほど、海洋観測衛星「海洋2号」のデータ製品を公表し、データ製品申請の規則およびプロセスを紹介した。同局によると海洋2号の運行状況は安定しており、衛星-地上間の通信も確立され、すでに正式なデータ製品提供サービスを開始する能力を備えている。人民日報が12日に報じた。 中国初の海洋動的環境観測衛星、海洋2号には能動・受動マイクロ波リモートセンシング技術が集約され、高精度の軌道測定・決定能力および、全天候・24時間・全世界の観測能力を持つ。中国はこれにより、世界の約90%の海域を毎日観測できる能力を備え、海洋観測能力が大幅に向上した。 海洋2号の主な任務は、海洋環境のモニタリングと調査を通じ、海上風・波高・海流・海面温度など海洋の様々な動的環境パラメータを取得することで、海の災害警報発信に向けリアルタイムデータを提供することができる。11種類の主要海洋環境パ
Image credit: NASA スペースシャトル・ディスカバリーを空輸するため、シャトル輸送機N905NA(ボーイング747の改造)は4月10日、ケネディ宇宙センターに到着した。 シャトル輸送機はカリフォルニア州のエドワーズ空軍基地を出発し、約5時間のフライトを経て、アメリカ東部夏時間4月10日17時35分(日本時間4月11日6時35分)にケネディ宇宙センターの滑走路に着陸した。 米航空宇宙局(NASA)は今後、ディスカバリーの取り付け作業を行い、ディスカバリーを載せたシャトル輸送機は4月17日に、ワシントン・ダレス国際空港に向かう予定となっている。 ディスカバリーは今年春から、アメリカ国立航空宇宙博物館の別館「ウドヴァーヘイジー・センター」で展示する予定となっている。 写真=NASA。 ■NASA - Space Shuttle http://www.nasa.gov/missi
北朝鮮(きたちょうせん)は、12〜16日(にち)の間(あいだ)にミサイルを発射(はっしゃ)する考(かんが)えです。場合(ばあい)によってはミサイルの本体(ほんたい)や部品(ぶひん)が、日本(にっぽん)の領土(りょうど)に落(お)ちてくるかもしれません。日本(にっぽん)はどう備(そな)えているのでしょうか。【文(ぶん)・相良美成(さがらよしなり)/え・渡辺正義(わたなべまさよし)】 ◇ポイント <1>自衛隊(じえいたい)が撃(う)ち落(お)とす用意(ようい)をしている <2>迎撃(げいげき)できるかどうか、わからない <3>防衛体制(ぼうえいたいせい)を強(つよ)める下準備(したじゅんび)の意味(いみ)もある <4>発射成功(はっしゃせいこう)なら日本(にっぽん)の安全(あんぜん)に不安(ふあん)が増(ま)す ◇PAC3(パックスリー)とSM3(エスエムスリー)で迎撃準備(げいげきじゅんび)
東京大学国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構(カブリIPMU)は、遠方宇宙の非常に明るい天体として知られる「クエーサー」を用いた重力レンズ現象の大規模な探索を行い、その結果、宇宙の膨張速度が加速度的に増える強い証拠を得たと発表した。 宇宙の加速膨張は2011年ノーベル物理学賞の対象となった超新星爆発の観測などによって明らかにされているが、今回はそれとはまったく異なる方法で確認したことで裏打ちするものとなり、加速膨張とそれを引き起こすダークエネルギーの存在がより確かなものとなった形だ。 成果は、カブリIPMU研究の大栗真宗特任助教、奈良工業高等専門学校の稲田直久講師を中心とする国際共同研究グループによるもの。研究の詳細な内容は、米宇宙科学誌「The Astronomical Journal」への掲載が決定している。 クエーサーとは、銀河中心にある巨大ブラックホールにガスが落ち込むことによ
国立天文台は4月11日、工学院大学、東京工業大学、大阪大学、NASAゴダード宇宙センターの研究者を中心とする国際研究チームが、すばる望遠鏡に搭載された新型観測装置の高コントラスト型コロナグラフ「HiCIAO(ハイチャオ)」を用いて、おおかみ座にある若い恒星「SAO 206462(HD 135344B)」の周囲にある「原始惑星系円盤」の構造を鮮明かつ詳細に撮影することに成功し、円盤内に小さな渦巻き状の構造が存在していることを発見したと発表した。 今回の成果は、工学院大学基礎・教養教育部門武藤恭之助教ら61名による国際共同研究グループによるもの。研究の詳細な内容は、4月1日発行の「Astro Physical Journal Letter」に掲載された。 惑星は、星の形成過程に伴ってその周囲にできる、水素とヘリウムを主成分とするガスと、1μm程度の大きさの塵が混ざった原始惑星系円盤の中で生まれ
トムソン・ロイターは、2011年の一年間で最も注目を集めた研究者(Hottest Researchers)と、年間最多引用論文の調査結果を発表した。 同研究者は、2011年に(同社が提供する学術論文情報データベース「Web of Science」に収録されたデータで、当該期間から見た過去2年間に収録された論文が、直近2カ月間にどれだけ多く引用されたかを基準に選考。分野ごとに上位0.1%の論文として選出されたその分野の)ホットペーパーとしてノミネートされた論文数の多い研究者の上位10名(同列の場合は増加あり)であり、一方の最多引用論文は、2011年に発表された論文の中で、世界的に引用数の多かった論文となる。同社ではこれらにより、科学研究の最近の傾向や、注目されている研究者・分野を俯瞰することができるほか、データにさらなる分析を加えることで、分野における傾向や今後の予測を分析・提供することも可
【台北=吉村剛史】「人工衛星」と称する北朝鮮の長距離弾道ミサイルの発射に関し、台湾では国防部(国防省に相当)が「動向に注意し、必要な対応はとる」としつつも、「残骸が落下しても台湾の東部外海で、影響はほとんどない」と説明しており、日本のような社会的緊張感は今のところみられない。 地元の新聞やテレビは、地対空誘導弾パトリオット3型(PAC3)と同等の防空性能に引き上げられた現有PAC2改良型の配備の動きを報じる一方で、むしろ日本の防衛省・自衛隊の迎撃態勢準備に関し紙面や時間を割いている。 一方、国防部は発射予告期間中、台湾東部での海空軍の訓練予定を変更しないとしている。軍事問題に詳しい記者らも「日本ほどには、北朝鮮を脅威ととらえていない」と説明。馬英九総統も7日から18日まで、アフリカの国交締結国3カ国を予定通り歴訪している。
北朝鮮「衛星」、見極めポイントはロケット3段目2012年4月11日22時59分 軌道投入か、弾道ミサイル試験か――。北朝鮮が予告した「人工衛星打ち上げ」の目的を判断する材料として、研究者は3段ロケットの3段目の切り離しをポイントに挙げる。 北朝鮮の予告通りなら、打ち上げて1段目、2段目を切り離した後、3段目から人工衛星が分離される。3段目はその後、地球を周回しながらゆっくりと落下し、大部分は大気による加熱で燃える。地上に到達したとしても2段目の落下地点の近くには落ちない。 だが、もし、3段目が2段目の近くに落ちたことが確認できれば、より低い弾道ミサイルの軌道だった可能性が高まる。宇宙航空研究開発機構国際部の辻野照久さんは「3段目の成否は、ミサイル実験だけを狙ったものか、衛星を打ち上げる技術力を本気で示そうとしたのかを推測する材料になる」と説明する。 人工衛星を覆う「フェアリング」と呼ばれる
洋光台のはまぎん こども宇宙科学館で3月30日、的川泰宣新館長による就任記念講演会が行われた。 3月1日付けで新館長に就任した的川氏は、小惑星探査機「はやぶさ」の広報を担当したほか、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の名誉教授などを務め、「宇宙教育の父」とも呼ばれている。 当日は、小学生から高校生までの生徒児童とその保護者など、約120人が来場した。的川新館長ははじめに、「本館は洋光台という素晴らしい地域を土台に、横浜市全域、そして日本中にある科学館の先頭を行くような役割を果たしていきたい」とあいさつし、講演をスタートさせた。 会場であるプラネタリウムのスクリーンに映像や説明を映しながら行われた講演では、次から次へと起こるはやぶさの機械トラブルに対して、技術者やスタッフたちがいかに考え、対処していったかを、臨場感たっぷりに説明。想定外の出来事や問題を全員で共有することや、絶望的な状況でも決し
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