汚染米転売問題で、出荷した清酒に事故米が混入していた可能性を発表する美少年酒造の緒方直明社長(右)ら=9日正午ごろ 三笠フーズ(大阪市)による事故米の不正転売問題で、熊本県城南町の美少年酒造は9日記者会見し、同社が8月7日以降に出荷した清酒1.8リットル瓶3万本分に汚染米が混入していた疑いが強いことを明らかにした。同社は当該商品の出荷を自粛、自主回収を始める。 同社によると、混入の疑いがあるのは、三笠フーズのグループ会社の米穀卸会社辰之巳(大阪市)から1月31日〜5月7日に計6回に分けて購入した32.4トンの米で製造した分。38万本分が在庫として残っており、自主回収や在庫廃棄の費用などを含め被害額は約1億円になるという。 九州農政局が仕入れ伝票などを調べたところ「事故米とほぼ一致した」との報告を受けた。美少年酒造は「三十数年間の付き合いだったのに裏切られた。大きい憤りを感じる」としている。