7巻を読み返したて気付いたこと考えたことをつらつらと。 ・黒猫は桐乃の“告白”を知らずに怒っている? 2巻で桐乃があやせと仲直りしようとあの手この手を尽くしていたのに、京介からヨリを戻すのを諦めたのかと叱られてブチキレるシーンがあったが、打ち上げ会での黒猫と桐乃の喧嘩にも似たような面があった気がしてならない。 桐乃は少なくとも2巻と6巻(7巻冒頭に繋がる)で二度、告白しているはずなのだ。後で冗談やフリだと誤魔化しているものの、妹の厳しい立場からかなりの勇気を奮っている。他にも気を引くための行動は数知れず――想いが強すぎて逆に作用することも多かったけど。 その辺の事情を知らず、告白すればちゃんと受け止めてもらえる立場の黒猫から、莫迦なお子様などと言われては腹が立って当然ではないか。2巻と6巻の二つの騒動によって、ややもすれば見えない行動をノーリアクションと同じに扱ってしまう一人称世界の怖さが