国際宇宙ステーション(ISS)に長期滞在して、医学実験などをするために年内にも飛び立つ、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の金井宣茂(のりしげ)宇宙飛行士(40)に意気込みを聞いた。 ――宇宙飛行が近づいてきました 肩ひじ張らず、ISSに滞在する半年間、安定したパフォーマンスを発揮したいと思います。私は新人ですが、地上の管制官はベテランぞろいですし、1人で全部やらずに助けを求めて、ミッションにのぞみたい。 ――訓練で驚いたことは ロシアのソユーズ宇宙船は、とても単純な機器を使っています。船内の空気は、飛行士がはき出した二酸化炭素だけを(筒状の管を通して)吸着し、うまく循環している。そんなシンプルな仕組みで宇宙に行けることが驚きでした。こうした体験は、日本が将来、宇宙船を開発する時に有用だと思います。 ――滞在中にはどんな実験が予…